第6話

 ロッテルダムより1日に1 - 2本、定期観光船が出ている。キンデルダイク滞在時間は1時間で自由に観光できる。また、定期船を乗り継いで行くことも可能。また、キンデルダイクに駅はない。

 杏奈は船着き場を目指した。

 

 謎の魔法使いによりこの村に閉じこめられた。あの魔法陣は10人の人間を消すことを意味していた。そうすることにより、魔法は解かれる。


 あの10人の正体はテロリストだった。観光客に化け村を乗っ取ろうとしていた。死神は村の異変を察知し、杏奈にテロ退治を頼んだ。

 

 トーマスは脳卒中魔法により死んだ。

 これにより脳卒中にもならなくなった。ビールが大好きな杏奈には嬉しかった。


 オスカーは水魔法、ヤンは外傷性ショック魔法、エヴァは慢性疾患魔法によって死んだ。


 杏奈はカナヅチだが水死することはないので運河を泳いで渡ることにした。指名手配されてるので船に乗るのは好ましくない。

 

 気づかれた読者もいるかも知れないが10人の中に高齢者はいない。


 数十分後、葛城烈と杏奈は、キンデルダイクの美しい風車を背景に対峙していた。風が強く吹き、風車の羽根が回る音が二人の緊張を引き立てていた。


「あなたの目的は何だ?」葛城は冷静に問いかけた。


 杏奈は決意を固め、まっすぐに彼を見返す。「村を守るため、あなたを止める必要がある」


 烈は無言で構え、周囲の空気がピリピリとした緊張感に包まれる。彼女の力強い意志を感じ取りながら、葛城は戦いの準備を整えた。


 一瞬の静寂の後、杏奈が先に動き出した。彼女は魔法を発動させ、手のひらから光の弾を放った。烈はその攻撃をかわし、瞬時に反撃を試みる。二人は互いに技を繰り出しながら、風車の周りを駆け回った。


 周囲の景色が二人の戦いの舞台となり、風の力が彼らの戦闘に影響を与える。杏奈は巧みに回避し、烈の隙を突いて攻撃を仕掛けた。葛城はその攻撃を防ぎつつ、逆に彼女に圧力をかける。


 戦いが続く中、杏奈は烈の強さを感じながらも、決して引かない決意を固めた。風車の回る音が彼らの戦いを見守り、その美しい背景の中で、運命の瞬間が待っているのだった。

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デスペレート・シチュエーション② キンデルダイク殺人事件 鷹山トシキ @1982

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