杯
今では、彼のことを知る人などいないのかもしれません。
迫りくる命の灯の終わりを感じながら、
最期まで
さいごまで
輝いた時間を過ごした彼のことを。
覚えているのは、
あなただけなのかもしれません。
今でこそ、
不治の病と言われなくなりました。
生存率も上がりました。
もしも、
あなたが、
今、隣にいてくれたら、
どんな顔をするのでしょうか。
彼が手にするはずだった優勝杯は
どこにいってしまったのでしょう。
彼。
はい、
それは
わたしと
あなたの
あなたの
あなたのことを、
わたしは 今でも、覚えていますよ。
High 結音(Yuine) @midsummer-violet
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