探偵RPG
探偵RPG プロローグ
丸いヘッドライトが可愛らしい軍用オープンカーに乗った三人は、イタズラ前の子供のように次のRPG(ロールプレイングゲーム)を考えていた。
「やっぱり、あんたたちは私の護衛なわけ」
アリスは後部座席からいつものように姫プ(お姫様プレイ)をご所望だった。
「じゃじゃ馬姫の従者なんか嫌だね」
「左に同意」
「護衛A、Bそんな事を言うな」
ルークの意見に乗ったジョン、自称姫は憤る。誠に遺憾な表情だ。
「探偵……」
「え? 探偵なら私は探偵助手がいいわ」
ジョンのぽつりと発した探偵という単語をめざとく聞き、遺憾な姫は早くも陽気な探偵助手のポジションへと狙いを合わせていた。ポストワトスン。
「またルーク君は置いてきぼりですか」
「拗ねるな、依頼主ぐらいになっときなさい」
「面倒な少女がいますって?」
「可愛い過ぎる探偵助手がいますって」
そんなこんなしていると都市の内と外を分ける千年以上前の城壁が見え始めていた。
旅はRPGに(会話の練習作) 澁澤弓治 @SHIBUsawa512
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