第3話 幻夢
少女は夢を見た。
その夢は毎晩毎晩訪れる
そのうちに、彼女は言葉を聞く。
ーー自分は人間ではない。と
心が揺らぐ。背筋に疼きが走る
だが彼女は愚かしくも馬鹿一丁の振りをし続けた
だからこそ、皆に気付かれることなく暮らした
だが、彼女にも限界がくる。
裾を捲ればあるのは虹に結晶化した腕。
力の反動なのか、それ以外かは分かり得ない
だが、それでも尚振りをし続けた。
まるで、道化師だ。
私は思った。
この女はバカでも天才でもないただの道化師と。
それ以降、彼女は更にバカを演じ続けた。
誰にも言わず、ただひたすらに。
私からみれば、まるで自分を否定するかの様だった
最初で終わる物語 脈絡ブレイカー @Mastermm
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