世界の海

梅竹松

第1話 オススメの海

 世界には、この世のものとは思えないほど美しい海や、一生に一度は行くべき海岸がたくさん存在します。


 今回は、個人的にオススメの海やビーチをランキング形式で紹介したいと思います。


(※完全に個人的なランキングとなっております。予めご了承下さい)




・第5位 ガラパゴス諸島


 言わずとしれた赤道直下の島々。外界から閉ざされていたために独自の進化を遂げた固有種が多数棲息し、『世界自然遺産第1号』として登録された世界的にも有名な観光地だ。

 まわりの海にも多種多様な海洋生物が棲息しており、クルージングやダイビングなどでその大自然を楽しむことができる。

 非常に魅力的な島々と言える。


 ただ、日本からガラパゴス諸島に向かう場合は、二回ほど飛行機を乗り継ぐ必要がある。

 まずアメリカなどの国を経由してエクアドルに向かい、キトもしくはグアヤキルから飛行機でガラパゴス諸島に上陸するのが一般的なルートなのだ。

 せめて日本からエクアドルの直行便でもあればだいぶ便利にはなるのだが……


 しかし、飛行機を二回乗り継いででも行く価値はあるので、機会があれば訪れてみるのもよいだろう。きっと、この島でしか見られないユニークな生物に出会えるはずだ。




・第4位 モルディブの海


 モルディブはインド洋に浮かぶ島々で、美しい海や白い砂浜が特徴的なリゾート地だ。

 そのキレイな海に水上コテージが建てられており、ゆったりとした時間を過ごすことができる。

 また、海には観賞魚のようなカラフルな魚が泳いでいて、どれだけ眺めていても飽きることはないだろう。

 非常に美しい場所なので、特に恋人や夫婦で訪れると、最高のひとときを過ごせるかもしれない。


 ちなみに、日本からモルディブの首都のマレへ行く場合は、アジアや中東の国で飛行機を乗り継がなければならない。

 しかし、行けば感動すること間違いなしなので、ぜひ大切な人と一緒に訪れてほしい場所だ。




・第3位 アマルフィ海岸


 世界一美しい海岸と言われている、イタリアのアマルフィ海岸。ユネスコの世界遺産に登録されており、急な山の斜面に建てられた建造物と美しい海岸は見事と言うほかない景観だろう。

 地中海に面した街は時間がゆったりと流れていて、非常に穏やかな気持ちで過ごすことができる場所だ。 

 世界有数の観光地なので見どころも多く、街中を散策するだけでも楽しいが、リゾート気分を味わうなら海水浴は外せない。水着に着替えて泳いだり、美しい海岸で日光浴をするのは最高に贅沢な時間の使い方と言えるだろう。

 また、アマルフィ海岸では、海水浴でなくクルージングも楽しむことができる。

 海上から見るイタリアの街並みも一見の価値はあるが、何より見るべきなのはエメラルドの洞窟だ。

 その名の通りエメラルドに輝く海やミスティックな洞窟は必見なので、ここを観光せずに帰るのは非常にもったいない。ぜひ訪れてほしいスポットなのだ。

 

 アクセス方法についてだが、日本からアマルフィ海岸へ行く場合、まずイタリアのローマへ飛んでから電車などでナポリを目指し、その後は電車とバスを乗り継ぐかナポリ港から船で向かうのが一般的かもしれない。イタリアは観光名所も多いので、目的地に向かう道中で様々な場所に立ち寄れば旅がさらに楽しくなること請け合いだ。

 いや、道中にある観光名所だけでなく、ぜひ他の都市にも足を伸ばしてもらいたい。きっと思い出に残るイタリア旅行となるだろう。


 ちなみに、地中海を余すことなく堪能したいという方には『地中海クルーズ』を勧めたい。

 これは数日から数週間ほどかけて地中海沿いの国を巡るというもので、複数の国の港に寄港するため様々な場所で地中海の魅力を感じることができる。

 風光明媚な景色をたくさん見られるので、時間とお金に余裕のある方は一度体験してみるのもよいかもしれない。




・第2位 パラオの海


 赤道近くに位置する島国パラオ。

 このあたりの海は圧倒的な透明度を誇り、風景も非常に美しいため一目見れば感動必至だろう。

 海には様々な種類の海洋生物が棲息しているのでダイビングやシュノーケリングも人気で、ひとたび潜ればその魅力に病みつきになってしまうかもしれない。まさに絵に描いたようなリゾート地だ。

 だが、パラオの魅力はそれだけではない。

 この海には白く濁った場所も存在するのだ。

 これは石灰岩が泥になり、海底に堆積した影響で海水が乳白色になる現象だ。

 この泥はミネラルをたっぷりと含んでいるので、美肌効果が期待できる。

 つまり、天然の泥パックだ。訪れた観光客は全身にこの泥を塗ることで美肌を手に入れようとする。美意識の高い人には特に人気の海と言えるかもしれない。


 そんなパラオだが、残念ながら現在は日本からの直行便は存在しない。

 そのためグアムで飛行機を乗り継いで向かうのが一般的なアクセス方法と言えるだろう。

 時差がほとんどないため時差ボケになる心配が少ないのも魅力的だ。

 赤道に近いために一年を通して温暖なので、冬に避寒目的で行くのがベストかもしれない。正月休みなどを利用して訪れたいリゾート地だ。

 年末年始の休みにどこかへ行こうと考えている方は、パラオ旅行を検討するのはどうだろうか。




・第1位 ニューカレドニア


 フランスの領土であるニューカレドニア。

 ここはまさにこの世の楽園と呼ぶべき場所だろう。

 透明度の高い海に、白い砂浜。芸術的と言えるほどに美しい珊瑚礁やラグーン。そして、海に棲む多種多様な海洋生物。

 そのどれもが訪れた者を魅力し、疲れきった体や荒んだ心を癒してくれる。仕事に追われがちな現代人こそ訪れるべき場所なのだ。


 その楽園へのアクセス方法についてだが、なんと日本からの直行便が存在する。

 つまり、途中で乗り継ぐことなく飛行機だけで行くことができるのだ。比較的アクセスしやすいのも魅力のひとつと言えるだろう。

 ニューカレドニアは、死ぬまでの間に必ず一度は訪れたい場所である。


         ◇◇◇◇◇


 以上、個人的にオススメの海を紹介したが、他にも魅力的な海は地球上にたくさん存在する。興味を持った場所があれば、ぜひ躊躇わずに行ってみてほしい。

 もちろん他国に入国する以上はその国の法律を守り、文化を尊重し、現地の人や他の観光客に迷惑をかけないように行動すべきだ。

 また、国によっては内戦や暴動が起きていて渡航が制限されている可能性もあるので、事前にその国の情勢については調べておかなければならない。


 だが、観光地化されている場所は基本的にそこまで危険はないと考えてよいだろう。

 他人に迷惑をかけないこと。最低限の自衛を怠らないこと。

 その二つにさえ気をつけていれば、きっと最高の旅になるはずだ。

 もしかしたら、旅先での出会いや体験がそれまでの人生観を一変させてくれるかもしれない。

 一生忘れない思い出が作れるかもしれない。

 大切な友人や恋人ができるかもしれない。

 それはまさに旅の醍醐味と言えるだろう。


 さぁ……どこか行きたい場所があるなら、思いきって旅に出てみよう。

 その経験は、いつか必ず自分だけの宝物になるはずだから――。




 

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