第13話 永遠の誓い ★
※注意書き
この話には性的描写があります。
露骨な表現は避けておりますが、気になる方はスキップいただけますと幸いです。
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朝日が差し込む窓辺で、美咲はゆっくりと目を開けた。休日の穏やかな朝。スマートフォンの画面を確認すると、隼人からのメッセージが届いていた。
『大切な話がある。13時に駅前で待ち合わせできるかな?』
美咲の心臓が高鳴った。『大切な話』という言葉に、特別な予感が走る。慌てて返信を送ると、美咲はベッドから飛び起きた。
鏡の前に立ち、いつも以上に念入りに身支度を整える。お気に入りのワンピースを選び、軽くメイクを施す。髪を整えながら、美咲は隼人との思い出を振り返っていた。
出会いから今日まで、喜びも苦労も共に乗り越えてきた。隼人との時間は、美咲にとってかけがえのないものになっていた。
「今日はきっと、特別な日になる」
そう呟きながら、美咲は家を出た。
駅前で隼人を見つけた瞬間、美咲の心は躍った。いつもより少しきちんとした服装の隼人が、優しく微笑んでいる。
「おはよう、美咲」
「おはよう、隼人さん」
二人は軽くキスを交わし、手を繋いだ。
「今日はどこに行くの?」
美咲が尋ねた。
「ちょっと遠いけど、海に行こうと思って」
隼人が答える。
「美咲の好きな場所だろ?」
美咲は嬉しそうに頷いた。
電車に揺られながら、二人は穏やかな会話を楽しんだ。仕事の話、最近読んだ本の感想、些細な日常のことまで。どんな話題でも、二人の間では特別な輝きを持っていた。
海に到着すると、二人は砂浜を歩き始めた。波の音を聞きながら、美咲は隼人の腕に寄り添った。
「美咲」
隼人が静かに呼びかけた。
「なに?」
「君と出会えて、本当に良かった」
美咲は顔を上げ、隼人の真剣な表情を見つめた。
「私も、隼人さんと出会えて幸せです」
夕暮れが近づき、空が茜色に染まり始めた。隼人は美咲の手を取り、波打ち際に立った。
「美咲、僕には夢がある」
隼人が真剣な眼差しで言った。
「その夢を、君と一緒に叶えたい」
美咲は息を呑んだ。
隼人がポケットから小さな箱を取り出し、片膝をついた。
「美咲、僕と結婚してください」
美咲の目に涙が溢れた。
「君といると、世界が違って見える。喜びも悲しみも、すべてを分かち合いたい。これからの人生を、一緒に歩んでいきたいんだ」
美咲は言葉を失いながらも、大きく頷いた。
「はい、喜んで」
隼人は美咲の指に婚約指輪をはめた。ぴったりだった。
二人は強く抱き合い、情熱的なキスを交わした。波の音と、二人の鼓動だけが響く浜辺。夕陽に照らされた二人の姿は、まるで絵画のように美しかった。
「家に帰ろう」
美咲が囁いた。
隼人のアパートに着くと、二人は再び抱き合った。今度は、より深く、より情熱的に。
服を脱ぎ合う手つきは慎重でいて熱を帯びている。肌と肌が触れ合うたびに、小さな吐息が漏れる。
「愛してる」
隼人が美咲の耳元で囁いた。
「私も愛してる」
美咲も応えた。
月明かりに照らされた二人の体が、ゆっくりと重なっていく。
美咲は背中を弓なりに反らし、隼人の名を呼んだ。隼人も美咲の体を優しく、そして情熱的に愛撫した。
二人の吐息が混ざり合い、部屋に甘い空気が漂う。
それは、激しくも優しい愛の証だった。互いへの深い愛情と、未来への希望が込められていた。
しばらくして、二人は互いの腕の中で息を整えていた。
「幸せ」
美咲がつぶやいた。
「僕も」
隼人は美咲をさらに強く抱きしめた。
窓の外では、夜明けが近づいていた。新たな人生の始まりを告げるかのように。
◇◇◇
朝日が差し込み始めた頃、美咲は隼人の胸に顔をうずめながら言った。
「ねえ、私たちの結婚式、どんな風にする?」
隼人は美咲の髪を優しく撫でながら答えた。
「そうだな、海辺で挙げるのはどうだろう?今日のように、夕陽を背景に」
「素敵ね」
美咲は目を輝かせた。
「私もそう思ってた」
二人は結婚後の生活について、楽しそうに語り合った。仕事のこと、家庭のこと、そして将来の夢。
「子供は何人欲しい?」
隼人が尋ねた。
「うーん、2人かな」
美咲が答える。
「あなたは?」
「僕も2人がいいな。男の子と女の子」
美咲は幸せそうに微笑んだ。
「きっと素敵な家族になれるわ」
「ああ、必ず」
隼人も力強く頷いた。
二人は再び抱き合い、軽くキスを交わした。
「さあ、新しい人生の始まりだ」
隼人が言った。
「うん、一緒に歩んでいこうね」
美咲も応えた。
朝日が部屋を明るく照らし始めた。美咲と隼人は手を繋ぎ、バルコニーに出た。
眼下に広がる街並みは、新たな可能性に満ちているように見えた。
「私たちの物語は、ここからが本当の始まりね」
美咲がつぶやいた。
「ああ、これからもずっと一緒だ」
隼人が応えた。
二人は互いを見つめ、静かに、しかし力強く誓い合った。
「永遠に愛します」
その言葉には、これまでの思い出と、これからの希望が詰まっていた。
美咲と隼人は、新たな朝を迎えた。それは彼らの人生の新章の始まりだった。
二人の前には、まだ見ぬ喜びと試練が待っているかもしれない。しかし、互いを信じ、支え合う二人なら、どんな困難も乗り越えられるはずだ。
美咲は隼人の腕の中で目を閉じた。心地よい陽の光と、隼人の体温を感じながら、美咲は幸せに包まれていた。
これから始まる新しい人生。それは決して平坦な道のりではないかもしれない。でも、隼人と一緒なら、どんな未来も輝いて見える。
「さあ、行こう」
隼人が優しく言った。
「うん」
美咲も笑顔で応えた。
二人は手を繋ぎ、新たな一歩を踏み出した。その一歩は、彼らの永遠の愛の物語の、真の始まりだった。
朝日に照らされた二人の姿は、希望に満ち溢れていた。美咲と隼人の新たな章が、今ここから始まるのだ。
編集者と建築家 -秘められた情熱の設計図- カユウ @kayuu
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