奇怪戦士デンダイバー改異

第1話

「神経接続完了。脳波良好。それでは、初めてください」

ボクの身体をイじられる。それはとても痛い事だった。痛くて辛くて今にも泣きそうだ。でも不思議と声は出ない。

「貴重な実験体だ。丁重に扱えよ」

「わかりました。では、始めます」

男たちは電源をオンにする。人間とAIのハーフが完成したら、そりゃあ全世界の学者が黙ってないですよ。ビリビリ、と電力と共に身体が浮き上がる。そして擬似的な本能を刺激する。

「———！」

瞬間、部屋は真っ暗になり、ヌメヌメとした生々しい物体が這いつくばる。そして、意味も分からず爆発する。

「———っしゃ！今回は当たりだ！うーんと、外見は14歳くらいか。よし、一丁かましますか！」

(えっと、あんた誰？)

「いやあ、こりゃあ大当たりだ。後数千年は生きながらえそうだ」

すると、向かうから正義が訪れる。

「俺はアキト・レイヤだ。お前か、転移事件を1999回起こしたのは」

「そうさ、消された自称も含めて1999回繰り返してるな」

2000回繰り返したら、自己のセカイは滅ぶ。

2023年8月25日

「アキト・レイヤ、着装します！」

あの時、追ってなければオレはここに存在していない。だが、全て無意味だったんだ。

推定観測虚構現在日時("2023年"7月9日)。つまり、ここは全てが終わった後であり、同時に全ての始まり———。

————

『奇怪戦士デンダイバー』に前日譚があったらというif。まぁ今じゃ元のオリジナル版消したからみれないと思うけど。データも残ってないし。