アーカイブ~✨ちょっとブレイクのつもりで~【天川賞】選定に先立ちまして✨


────こちらは、過去の近況ノートに掲載されたものを転載したものになります



(以下記事)

(2024.04.16掲載)


………………………………………………………




日頃より、

わたくしめの拙作をお読みいただいているみな様

本当にありがとうございます✨️



自主企画

【第2回 女性作家の集い】

中間を過ぎまして、作品の方もぼちぼち目が通せているところでございます。

(長編作品でご参加いただいている皆様、なかなか全部読めず申し訳ありません💦)


前回、【第1回女性作家の集い】や、【短編で魅せる、読ませる】

の時よりも、一段階、読後感の「重い」作品が集まっている感じのする今開催……

最初に読んだ作品が、立て続けにガッツリ重い系だったこともあって


「………これはつらいかも」


という、あってはならない感情が芽生えてしまったりして

自分で募集しておいて、許されませんよねこんなの💦


まぁ、「苦しい顔して食うな」と、某作中でも言われておりますので

読める時に、ちょこちょこと読み進めておりまして……

おかげさまで、今のところ全作品、目だけは通せております。


そんな中……

通知に届いた、フォロワー様の新作のお知らせ


箸休めに、と……読んでみたのですが、


これが、また────

罪なくらい、素晴らしい作品だったんですよ


残念ながら、その作品は企画には参加されていなかったので

今回の選定には含まれておりませんが、

たぶん、参加作品だったら【涙賞】いってたと思います。



というわけで

ちょっと変則ですけど、

【天川の一葉】ということで、

企画とは別立てで、ぜひとも推したい作品を紹介します。

(作者様、無断で紹介して申し訳ありません。

 問題ありましたら、すぐ記事ごと削除いたします)



◯ 帰っておいで  /  縦縞ヨリ さま

https://kakuyomu.jp/works/16818093075525623003



※若干のネタバレ要素ありますので、

未読の方はタイトルだけ確認して、ぜひ先に作品をお読み下さい。







冒頭の、災害描写から始まる、失われた者たちに対する嘆きと神への絶望。

あの日、失われたものはあまりに大きく多く、そして無情。


そんな現実に、無力さで打ちひしがれる息子に、語りかける父親の姿、そして言葉の数々………。

けっして、丁寧ではないその物言いの中に、理屈ではない愛情と優しさ

そして、失われたものへの深い畏敬の念と……、

それでも、想うこと、信じることを止めてはいけない、という意志


神は無条件で人を超越した何かで、人を守り導いてくれるものだと思ってしまう

それは私自身そうでした。


しかし、実際には神も悲しんでいるのです。


その圧倒的な描写と、ぬくもりと手触りまで感じる繊細さは

神と親という、対比と類似を考えさせてくれました。


親は無条件で、強く正しく、守ってくれる存在

子供の立場からはそう思ってしまうもの。

でも、親であっても一個の人間である、と

そこには葛藤もあり悲しみもありそして、間違いだってあるのです。


それでも、守り愛さずにはいられない

ずっと、理解の届かないものだと思っていた、私の家族観に、

一筋の光を、与えてくれました。


素敵な作品をありがとうございます✨️

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