第5話 保護者の役割

 朝、快晴、ゲート前。

 昨日と全く同じ道のりをたどって、風太はそこにいた。また今日という日が始まる……これを定年まで繰り返すのが、社会人の宿命か。


 「おはようございます」

 「む……君か」


 相変わらずの仏頂面で、守衛に立つ女。


 「通れ」

 「あ、はい、どうも」


 散々、身分は証明したから、これからは顔パスで良いということらしい。まあ、毎回あんな検査をされていたら、時間がかかって仕方がないもんな。


 「よう、風太!」


 その声に、少しだけ気分が曇った。あの人か……。


 「どうだったよ、中の様子は」


 守衛室の陰から、ジュースを飲みながら出てくる男。真面目に仕事をしている雰囲気ではない。


 「異人がたくさんいました」

 「ははは、そりゃそうだろ」


 風太の間の抜けた答えが面白かったのか、冗談めかして肩を小突く。


 「俺が訊きたいのは、魔法のことだよ、魔法」

 「魔法?」

 「あれ、その様子だと、まだお目にかかってないのか」

 「ええ、そうですね」


 『部外者の前で魔法を使わないこと!』

 『人間に魔法を教えないこと!』


 確かにこんな条文があった。しかしこの内容から察するに、あまり人間に対して見せたくないもののようだが……。 


 「ふぅん……。じゃあ、異人は日常的に魔法を使ってるわけじゃないんだな」

 「いや、ボクが見たのはあくまで仕事中の姿ですから。他でどうしているかは分かりませんよ」

 「それもそうか」


 ……いや、待てよ。

 明らかにおかしい人物が一人いたことを思い出す。常に浮遊し、懐から四次元ポケットのようになんでも取り出す、あの女。あれを魔法と呼ばずして、なんと呼ぶ?


 ……まあ、説明が面倒だし、黙っておこう。


 「おい、右京。くだらんことを気にする暇があるなら、少しは真面目に仕事をしたらどうだ」


 女が苦言を呈すると、右京と呼ばれた男は軽薄な笑みを浮かべてみせた。

 

 「織姫様、これは俺たちの仕事にも関わることなんだぜ。どんな奴らを護ってるのかを知りもしないで、士気が上がるわけがない」

 「我々は与えられた任務をこなすだけで良いんだ。それともお前は、戦う相手によって態度を変えるのか?」

 「へっ……クソが付くほど真面目なことで」


 護る……? 軍隊が、異人たちを?

 ゲートは円形の壁をさらに囲うように、一定間隔で設けられている。それだけを見ると、むしろ彼らが内側から出てこないよう、監視しているようにも思えてしまうが……。


 「あのー、昨日も気になってたんですけど、その『織姫様』ってなんなんですか?」


 とりあえず、口論に発展しないよう仲裁するつもりで、そんなことを尋ねてみた。


 「ああ……それはな、この無愛想な女の人の名前が由来なんだ。な、織姫様?」

 「黙れ」


 女はいっそう険しい顔つきになって、男を睨みつけた。


 「と、いうと?」

 「なんだ、まだ名乗ってなかったのか。てか、それは俺もか」


 言われてみれば、二人の名前は聞いていない。軍人が民間人と自己紹介を交わす というのも、なんだかおかしな話ではあるが……。


 「じゃあ改めて……俺は、原田右京。好きに呼んでくれていいぜ」

 「じゃあ、右京さんで」

 「ほら、織姫様も、自己紹介! ちゃんとお名前、言えるかな〜?」

 「殺す」

 「わー、待て、待て!」


 ふっ……と女の立ち姿が消えたかと思うと、次の瞬間には男の背後に回り、首に腕を巻き付けていた。これが漫画でよく見る軍隊式格闘術か……初めて見た。


 「言いたくなければ、言わなくていいですよ。誰にだって、人に知られたくないことはありますから」

 「むむ……」


 右京の首を締め付けながら、女は難しい顔をした。

 ……顔が紫色になってきてるけど、どちらもその道のプロだし、ちゃんと加減できてるんだよな?


 「いや、私だけが名乗らずにいるというのは、不義理に尽きる。こうなったらきちんと自己紹介させてもらおう」


 打ち捨てるように手を離すと、右京はそのまま地面に這いつくばって、ぜいぜいと荒い呼吸を繰り返している。

 女は風太に向き直り、いつも通りのお堅い口調で名乗りを上げた。

 

 「陸軍第五師団、特別中隊所属、軍曹の織塚姫奈だ。以後もよろしく」

 「あー、なるほど……」


 だから織姫だったのか。あえて様付けしてるのは、右京のからかい心だろう。


 「ボクも織姫さんって呼んでもいいですか?」

 「な、なに?」


 彼女にしては珍しく、分かりやすい動揺だった。もちろん自分は、軽薄な気持ちでそう言ったのではない。


 「とても綺麗で、素敵なニックネームだと思って。そういうのって、意図して作れるものじゃないですからね」

 「ま、まあ……好きに呼べば良い」


 あからさまに照れている。絵に描いたようなすばらしい照れっぷりだ。意外と可愛げのある人なんだな……。


 「ふ、風太ぁ〜。織姫様を取るのは、許さねぇからなぁ〜」


 右京は情けない声でそう訴えるも、なんの説得力もない。当の本人の……織姫の目は、ひどく冷淡で、まるでゴミを見るようで……。

 う……なんかゾクっとした。それも快感寄りの。


 「い……良いこと教えてやる。踏んでくださいって頼むと、本当にそうしてくれ……ぐべぇーーーっっっ!」


 言い終わる前に実演してくれた。あのブーツで足蹴にされるのは痛そうだが……彼が喜んでいるのなら、それで良いのだろう。


 「ボク、そろそろ行きますね~」


 一応、そう断りを入れてから、未だじゃれあっている二人を横目に、風太は検問所を後にした。



 壁のゲートも抜け、ビルへと伸びるまっすぐな道を歩く。ちなみに門番をしていたのは、昨日と同じ異人だった。あのゲートはレバーで開閉動作を行うらしく、今日は滞りなく通ることができた。


 それにしても、昨日はどうとも思わなかったが、会社までのこの道のり……通勤するだけでも、それなりに体力を消耗する。


 電車に三十分揺られるのは良いとして、駅からここまで歩いてくるのが大変なのだ。単純に距離があるし、ゲートを越えるのに数分は足止めを食う。それになにより、彼のこの小さな体躯には、ビジネスバッグが重すぎる。これを夏場や雨の日もずっと続けると思うと、気が滅入ってしまう。


 引っ越し。その四文字がちらつく。そしてそれについて回るもう一つの言葉、月子。これらを両立するには、兄妹での二人暮らしを始めるしかない。


 ……現実的には、不可能ではないはずだ。万が一にも親が口出ししてきたら、兄である自分が矢面に立って戦う。月子も自分と暮らすのを、嫌がりはしないだろう。


 ただ、やはり金銭的な問題は無視できない。親や知り合いからの援助、そして月子の当面の就労が期待できない以上、一馬力で家計を支えていくことになる。貯金と奨学金の返済を並行させると、しばらくは細々とした生活をせざるを得ない。


 さらに、彼女にはある程度の家事も負担してもらうことになる。自分が全てやってやりたいのはやまやまだが、働きながら月子の面倒を見てやるだけの体力があるかというと……厳しい。


 待っていれば勝手に食事が出てきて、洗濯が済み、風呂も沸いて、そのうえ小遣いまで貰える今の日々と比べると、明らかにスケールダウンする。いわば不自由を押しつけるような形になってしまうのだ。


 ……果たして月子は、そんな生活に耐えられるだろうか。彼女とて、あの家に好きで居るわけではない。しかし無意識に享受していた恩恵が失われると、途端に不便さを強く意識してしまうのが人間だ。


 今よりも強くストレスを抱え込み、溜め続け、もしそれが爆発してしまったらと思うと……ぞっとする。家を出れば、必ずしも全てが解決するというわけではないのだ。己の不甲斐なさと、生きることの難しさに歯噛みした。


 二人ではなく、三人いれば……。こんなときに頼れる友人の一人もいないことに、一抹の寂しさを感じずにはいられなかった。



 「今日はお客さまへのご挨拶に伺ってもらう」


 風太がオフィスに着くとすぐに、シダルはそう切り出した。


 「取引先への挨拶回りってことですか?」

 「いや、取引先というか……利用者だ」

 「利用者?」


 話が見えてこず、首をかしげる。


 「マンションの入居者さんのことよ」


 どこからか現れたラミィがそう説明してくれたものの、なにがなにやら。ここは広報部なのに、どうしてマンションが仕事に関係してくるのだろう。不動産の募集広告ということなら分かるが。


 「ここへ来る途中で、マンションが見えただろう。あそこのことだ」


 確かにマンションは建っていた。なるほど、あれもこの会社が管理しているのか。

 だが……普通は、新入社員だからといって入居者に挨拶までしないだろう。いまいち目的が掴みかねたので、訊いてみることにした。


「広報部って、そんなことまでするんですか? なんだかイメージと随分違いますね」

「ふむ……そうだな。まずお前には、広報部のなんたるかを説明するのが先か」


 シダルは風太に、窓際のソファまで移動するよう促した。そこにラミィもついて行く。


 ところで……彼女はいったいなんなのだろうか。気づけばいつも傍にいる。まさか部長の秘書ではないだろうし、かといって自分の目付役でもない。色々と気にかけてくれて、助かるものの……その意図が気になる。


 いやいや、親切心を疑るようなことを考えてはいけない。それに見た感じ、単に距離の取り方がヘタなだけの気もするしな……。


 「さて、ときに風太よ。お前は俺たちのことを、どの程度知っている?」


 ソファにどっかりと腰かけたシダルは、そんなことを尋ねてきた。


 「それは……『異人』たちについてですか?」

 「あァ、そうだ。俺たちは自分のことを『異人』とは呼ばねェが……」


 それはそうだ。異人というのは、彼らを人間という種族と区別するための呼び名で、彼らにしてみれば、逆に人間が異人ということになるのだから。


 「ちなみに、アタシは『妖魔』っていう種族なのよ。部長は『獣人』ね」


 妖魔と獣人か……。異人は、二足歩行をするヒト型であるという共通項はあるが、それ以外では似ても似つかぬ特徴を持つ者が多い。


 人間のように、肌の色や鼻の高さ、体毛の濃さといった、個性では説明しきれない違いが彼らにはあるのを見るに、根本的に別の生き物のように思える。人間はそれらを一括りにして『異人』と呼んでいるのだから、随分と乱暴な話だ。彼らも良い気分はしないだろう。

 使うのは控えた方が良い言葉かもしれないな、これは。


 「めんどくせェから、まとめて異人でいいぞ。俺らもそんなに気にしちゃいねェ」

 「は、はい……」


 心の内を見透かされたような言葉に、ドキッとした。差別だなんだというのは案外、人間の方が神経過敏なのかもしれない。


 「俺たちは、ちょうど二十年前を境に、この世界……地球に突如として現れるようになった。これは分かってるな?」

 「ええ、もちろん。それから定期的に、異人たちがやって来てるんですよね」

 「アタシがここに来たのは、十年ぐらい前かしら。部長はもっと前からいるんだったわよね」

 「……まァ、俺のことはともかくだ。人間たちは、俺らがどこから来たかにはある程度の想像がついてるようだが、理由までは把握できていない」

 「……ちなみに、どこなんですか?」

 「そりゃ、こことは異なる世界としか言いようがねェ。口でどうこう説明できるもんじゃねェな」

 「天界、魔界、下界の三つの空間に分かれてる……って言っても、分かんないわよねぇ」


 確かに分からないし、想像もできない。極めて荒唐無稽な話だが……それが事実であればこそ、彼らのような人間離れした生き物が今ここにいるのだ。


 「ボクが小さい頃、宇宙人が侵略のためにやって来たって騒いでたのは、なんとなく覚えてます。今はゴシップネタになってますけどね」

 「はっ、侵略か。それなら良かったんだが、そうじゃねェんだ」

 「……生まれ変わったの、アタシたちは」

 「生まれ変わった……?」


 シダルはやれやれといった仕草で、深いため息をついた。


 「ここにいるやつらはみんな、一度死んでるんだ。死んで、生き返って……ここにいる。どうしてそんなことになったのかは、誰にも分かりやしねェが、そういうことだ」

 「は、はあ……」


 今更、驚きはしなかった。彼らの存在自体が、既に人間の常識を覆しているからだ。どんな突飛なことを言われても、彼らがそう主張するだけで、信ずるに足る根拠となる。


 「初めにこの世界に現れたのは、社長だった。社長は各地にどんどん増え、散らばっていく同胞たちを一つの土地に集め、そこで生活共同体……コロニーを築き上げた。それがこの場所だ」

 「へぇ~。社長ってすごい方なんですね」


 さぞかし、リーダーシップに優れている人物に違いない。だからこそ、無茶苦茶なルールを作っても、誰も逆らわないのだろう。


 「いきなり別の世界に身一つで放り出されても、俺たちも困る。行く当てもなければ、人間に襲われることだってあるからな。そういう転生したばかりで、状況が把握できずに困っている同胞たちを保護して、当面の住居を提供し、生活を支援する。それがこの会社の主な業務の一つ。そしてそれを受け持っているのが、広報部ってわけだ」

 「うーん……でもそれって、広報の仕事じゃないような……」

 「いや、そうでもない。転生したやつらが万が一にも、人間側に味方しないように、会社とコロニーの良さをアピールし、こちら側につくメリットを提示するのも、広い意味で立派な広報活動だ」

 「ちょっと、部長。風太クンのことも考えて」


 ラミィがシダルを引っぱたいた。しかし言葉は続く。


 「風太、人間のお前には厳しい話になるかもしれねェが、ここは異人のための企業、異人のための街だ。俺たちの利益を失する行為は許されない。それを肝に銘じてくれ」

 「っ……」


 シダルの目は……狩りをする獣のようにぎらついていた。昨日の和やかな歓迎ムードとは大違いだ。

 ……怯えるな。彼は異人であっても、敵ではない。組織に所属したなら、利敵行為を禁じられるのも当然のことだ。


 「部長っ!」


 ラミィがそう叫ぶと、シダルの目は閉じられた。

 風太は……顔を上げた。初めから分かっていたはずだ……ここでは異人のことが最優先。彼らのために奉仕するぐらいの気持ちでいなければ、この先やっていけない。ここにいるあいだは、自分が異人になったつもりで過ごすんだ……。


 「……まァ、案ずるな。俺たちの最終的な目標は、人類との融和。この壁を取り払い、人間たちと共生することだ。ただ、それを達成するためには、とにもかくにも生き残らないといけねェ」

 「……分かります、部長のおっしゃることは。ボクもなにも考えずにここに入ったわけじゃない……異人の会社なんだから、異人のために活動するのは当然のことです」

 「風太クン……」


 ラミィがそっと手を握ってくれた。

 ……こうしている彼女もまた、異人であることに変わりはない。しかし、こうして寄り添おうとしてくれる態度は、今の風太にはありがたかった。


 「誤解のないよう言っておくが、俺たちはお前の味方だ。現状、人間と異人は対立関係にあるが……ここを敵地だなんて思うな。お前がコロニーに貢献するように、俺たちもまたお前に貢献する。共助はコロニーの基本原則だ」

 「はい。お力になれるよう、精いっぱい頑張ります」

 「あァ……それでいい、頼りにしてるぞ。現時点では、お前がうちで唯一の人間だからな」


 ……その言い方に、なにか引っかかるものがあった。

 ……なんだろう、分からない。変な違和感だ。

 まあ、気にするほどのことでもない……か。


 「それでだな、ここからが本題だ。これを見てほしい」


 シダルはクリアファイルを差し出した。何枚かの書類が挟まっている。取り出し、中を確認する。


 『被保護者要録二百八十二

 氏名……エクレール

 性別……女性

 年齢……九十一歳

 種族……エルフ

 特記事項……保護時に激しく取り乱し、中級火魔法と水魔法を乱れ撃ちする。その後、魔力の枯渇により失神。現在の精神状態は安定している。獣人への強いトラウマを抱えており、接触に際しては充分留意されたし。なお、ぬいぐるみを好む』


 「ひ、ほごしゃ、ようろく……?」

 「その書類は個人情報だから、取り扱いには注意してくれ。もちろん、今までの会話も機密情報に相当するからな」

 「あ、あわわわっ」

 

 慌てて書類を裏返し、口を塞いだ。機密と言われると、ことの重大さが嫌でものしかかってくる。

 

 「ちょっと、別にここでは隠さなくていいのよっ。少し落ち着きなさい」

 「は、はひぃ……」


 被保護者要録。この文字列だけで、とても重要な書類であるというのが伝わってくる。これが社会人としての責任か。いきなり重いなぁ……。


 「これからお前には、その方の仮の担当になってもらう」

 「担当?」

 「あァ。お客さまの生活に寄り添い、相談に乗ったり困りごとを解決して、コロニー内での社会復帰の手助けをするんだ」

 「ちなみに、マンションにいたころのアタシには、部長が担当としてついててくれたのよ。ね、部長!」

 「……昔の話だ」


 なんだかすごいことになってきた。ホヤホヤの新米社会人である自分が、社会復帰の手助けだって? 独身で実家暮らしの自分が?


 「そんなことが、ボクに務まりますかね……?」

 「心配するな、あくまで仮だからな。新人のお前に責任なんか負わせねェよ」

 「そんな深刻に受け止めなくてもいいのよ。みんなほっといてもたくましく生きてくから」

 「お前はもう少しお客さまを気にかけろ」


 人間の自分が、異人の生活のサポートをする……か。きっとそれは、とても奇妙な事柄であるに違いない。

 だが、やり甲斐はありそうだ。それに自分は、異人たちのことをよく知りたいと思ったからこそ、ここに入社したのだ。


 「……承知しました。ボクに……ボクに任せてください!」

 「おゥ、いい返事だ。それじゃラミィ、風太のことを頼んだぞ」

 「はいはーい」


 ラミィがぴん、と手を挙げた。どうやら彼女が指導役として付いてくれるらしい。


 「ところで……部長は?」

 「あァ……本当なら俺が付きっきりで見てやりたいところなんだが、今回のお客さまは事情有りでな……」

 「ほらここ、風太クン。この子、獣人が苦手なんだって」

 「あ、ほんとだ」

 「エルフ族にはよくあることだ。まァ、なにか問題が発生したらいつでも言ってくれ」


 そう言うと、シダルは風太の肩を軽く叩いて、自身のデスクへと戻っていった。


 「さ、それじゃ行きましょ」

 「は、はい」


 ふよふよ浮かぶラミィに手を引かれて、オフィスを出ていく。


 いよいよ本格的な仕事が始まるのか。部長はああ言ってくれたものの……やっぱり失敗はできないよな。

 よーし……やってやろう!

 まだ見ぬ異人の元へ、風太は胸を高鳴らせて向かっていった。

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