第十八話 パイオニア
化け物が営む本屋がある。
無限に広がる空間、万華鏡のように変化する書架。上下左右も曖昧な、この広大な空間を闊歩するのは、生命の埒外の異形ども。
店内は今、日本の伝統的なお屋敷を模した内観になっている。
歪みのない白木の床。等間隔に置かれた直方体の行灯。そして、両側の壁に整然と並んだ本棚。
白木の廊下は決して途切れることがない。どこまで歩いても、どの角を曲がっても、行き止まりはない。
この無限回廊を、鼻歌を歌いながら歩く者がいる。
外見は美女だ。真紅色の長髪と金色の瞳。彫刻のように均整の取れた顔貌と肉体。輪郭にピッタリ沿った、黒一色の服を着用している。
男も女も、道ゆく誰もが振り返る美貌。しかし、かの者はもちろん、人間ではない。
「随分とご機嫌だね、エン」
廊下の曲がり角から、大きな影が現れた。
「おお、店長。二百年ぶりだな」
美女の姿をした人外の化け物──エンは、心からの笑みを見せた。
「久しぶり、エン。まだ店にいたのかい?」
「ここは居心地がよくてね」
「そりゃどうも。せっかくだし、色々話そうよ」
二人の手近にある本棚の一つが床へ下がり、壁に四角い穴が現れた。
穴の奥は小さな和室だ。畳の上に座卓が一台と、紫色の座布団が二枚。座卓の上には二人分の湯呑み、大きな急須、和菓子の乗った皿が置かれている。
店長とエンは向かい合ってソファに座った。茶と和菓子を楽しみながら、世間話に興じる。
やがて、話題は昔話に移った。
「お前はどうして本屋を始めたんだ?」
「大した理由はないね。強いて言うなら暇つぶしだよ。他にもいるでしょ、人間の真似事をしてる奴」
「真似している奴はたくさんいるが、お前ほど人間へのサービス精神が厚い奴はそういない。時々、人間にタダで商品を渡してるじゃないか。どうしてあんなことを?」
「んー……ちょっと長い話になるよ」
「へえ? 面白そうだな。是非とも聞きたい」
エンは店長の湯呑みに茶を注いだ。
店長は茶を一口飲むと、話し始めた……。
遠い昔のこと。
その頃の店は、本屋でもなんでもない、ただの商店だった。お金という概念も無かったから、物々交換で商品をやり取りしていた。客は今よりずっと少なかったけど、まあそれなりにうまくやってた。
ある日。客の一人が、商品の対価として人間を押し付けてきた。いらないと言ったんだけど、いらないなら捨ててくれと、人間を店に置いていった。
それまで、私は人間みたいな生きた生物を仕入れたことがなかった。生き物は気がついたら乾涸びてるイメージがあってね。扱いづらそうで敬遠していた。
しかもその人間は、とにもかくにも、やかましかった。
「広いなここは!」「おまえは誰だ?」「これはなんだ?」「俺にも物をくれないか」
……こんな調子だったよ。あんなお喋りは。私がぽかんとしていると、更に人間は、「俺の願いを叶えてほしい」と言い出した。
「俺は昔のことを全く覚えてないんだ。故郷がどこか、親は誰か。全然分からない。俺は俺が何者なのか、全然分からない。それを知りたいんだ」
人間は、自分自身がいかに何も覚えていなのか、記憶が無いまま、今までどう生きてきたか──野を越え山を越え海を越え、里から里へ必死に渡り歩いて生活してきたかを切々と語り、「思い出させてほしい!」と言った。
私はいい加減にしてほしかったけども、対価があるなら……と思ってしまった。商売人としての血が騒いじゃったんだよ。
私は尋ねた。
「対価はなに?」
すると、
「店で働く! 掃除や荷物を運べるぞ!」
と言い出した。でも人手はいらない。そう言うと、
「それじゃあ、俺が見聞きしてきた話をする! 俺は今まで色んな里を渡り歩いてきて、色んな話をしてきた。皆、俺の話を、面白い面白いといって、大笑いして聞いてくれるんだ。退屈させないぞ」
「そんなのは対価にならないよ」
私は人間を棚に置き、そのままにした。放っておけば干からびるだろうと思ったからね。
しばらく日が経った後。
陳列棚から賑やかな声が聞こえきた。様子を見に行くと、人間と客が楽しげに会話していた。
「男は悲鳴をあげた。その悲鳴を聞きつけ、化け物になった妻が追いかけてくる。男は必死で逃げ出した……」
うーん、私が話すと陳腐に聞こえてしまうよね。
でも、本当に面白かったんだ。彼の話は。
客は人間にキラキラとした目を向け、話を聞いている。私も陳列棚の影から、彼の話を聞いた。
皆が面白いという人間の話は、確かに面白かった。当時の私達は、人間が物語を作る生き物だ、ということを知らなかった。私は店のことも忘れ、人間の話を聞いた。
彼が「めでたし、めでたし」と話を締めくくると、客は声をあげて喜んだ。その光景を見て、私は人間を雇うことにした。
私は人間に言った。
「今みたいに客を楽しませられるなら、君の記憶を見つけてあげるよ。今一人の客に話をしたから、少しだけ記憶を見てあげる」
私は人間の頭の中を覗いた。本人が覚えてなくても、頭の中には記憶がある。それを見ようとした。
でも、その時見えた物は──闇と、丸く青い光。
それだけだった。
それが何なのか、当時の私には全く分からなかった。
見た物をそのまま人間に伝えた。人間も「え?」と困惑していた。
その後も、何度か彼の記憶を見たよ。新しい方の記憶は、食べたり寝たり、生き物らしい普通の記憶だった。でも古くなると、暗闇と青い光と寒々しい荒野しか見えなかった。
彼は、
「分からないものはしょうがない。ここで働いていれば、いつか思い出せるかもしれん! 俺のことを知ってる客にも会えるかも!」
と、張り切りだしてねぇ。
結局、長い付き合いになったよ。
エンはふむ、と首を傾げた。
「謎めいた記憶か」
「あの頃の私はまだ若かった」
店長は遠くへ視線をやる。
「記憶を見る力が弱かったし、見えた物を理解するための知識も乏しかった。だから当時は全然分からなかった。エンは何だと思う?」
「……さあ。今聞いた話だけでは何とも。他に手がかりはないのか?」
「当時は無かった」
自分の湯呑みに茶を注ぎながら、店長が言う。
「あの頃はね、客の間で、あいつがどこの出身かを当てるゲームが流行ったよ。色んな客が色々な方法を試した。でも、傷つけないやり方での調査は限界があってさ。誰も分からなかった」
「へぇ。そりゃ不思議だ。で、その店員が、この店独自のサービスとどう繋がるんだ?」
「ああ、それはね……」
あいつはよく喋った。面白い話をたくさん話した。客達は大いに喜び、人間を可愛がった。
いつの間にか、人間にはニベという名前がついていた。客の誰かがつけた名前だ。今風に言うと、ニベはこの店のゆるキャラだったよ。
ニベのおかげで店は軌道に乗った。そんなある日のことだった。
「話のネタが尽きた。人間の村に行って、ネタ集めしたい。人間の世界に行かせてほしい。絶対に戻ってくるからさ」
そう言い出した。
話のネタが尽きると客が来なくなる。すると、私が困る。
だから、人間の住む世界への門を開けてやった。ニベは意気揚々と出ていった。
ニベは中々帰ってこなかった。
客はニベの不在を悲しみ、ニベが話した物語をもう一度聞きたいと言うようになった。
私はそこに商機を見出した。皆、もう一度味わいたい物語がある。その
記憶を覗いてそれを復元すれば、きっと儲かるに違いない。早速、私はニベの物語を再現する有料サービスを始めた。
これがね、もう本当に、滅茶苦茶売れた。
ニベのファンが店に押し寄せてきた。私はせっせと記憶を覗いて、物語を話すニベの幻を作った。当時は技術が未熟だったから、ただ話を繰り返すだけのチャチな幻しか作れなかった。けど、これが飛ぶように売れた。
私は幻を売りながら、ニベが帰ってくるのを待った。
向こうの世界の様子は、私には分からなかった。今でもそうなんだけど、私は、あちら側の世界と体質が合わない。だから探しに行けないし、特定の極狭い範囲にしか門を開けない。時々門を開いては、ニベがいないか確認することしかできなかった。
長い時間が経った、ある日。
門を開けたら、知らない人間が入ってきた。その人間は、「こちらはニベ様のお宅ですか?」と尋ねてきた。
彼は、いわゆるニベのファンだった。ニベの話を聞いて感動し、神様だと崇拝し、もう一度会って話を聞きたいらしかった。彼はニベがどこから来たかだけは、ニベ本人から聞いて知っていた。だから遠路はるばるやって来たんだって。
まだ帰ってきてないことを伝えると、彼は「ニベ様が帰ってくるまで、この地で待っています」と言い出し、門の前に家を建て、米を作り、住み始めた。
ファンは、その人間だけじゃなかった。
ぽつぽつと、一人また一人。人間がニベに会いにやってきた。皆、門の近くに住み、ニベの帰りを待った。やがて、門の周りに、小さな村ができたよ。
ファン達は私に食べ物を捧げ、二つの願い事をした。一つ目は、ニベが無事に帰ってきますように。二つ目は、またニベの物語を聞けますように。
一つ目の願いは叶えられないけど、二つ目は叶えられる。私は彼らの記憶を覗いて幻を作った。
彼らの記憶の中のニベは、様々な場所で、様々な物語を披露していた。
記憶ごとに、ニベの服装や髪型は変わっていた。店を出た時は裸だったのに、綺麗な服やアクセサリーをつけていた。でも、顔や声や、お話の面白さは全然変わらなかったよ。単に喋るだけじゃなくて、踊ったり歌ったり、鈴を鳴らしたりして、人々を楽しませていた。
私も記憶を見て楽しんだ。私もニベに会いたくてたまらなくなった。次に会った時、ニベはどんな話を聞かせてくれるんだろうか、楽しみで楽しみでたまらなくなった。
楽しかったのは、記憶だけじゃなかった。
ファンの皆と、話をするのも楽しかった。日夜、ニベの物語の解釈や考察をしたり、ニベ本人が今どこにいるのかの予想をしたりした。
私はニベのファンが村にやってきたら、すぐに記憶を覗いて幻を作ったよ。対価は貰わなかった。もうこれは商売では無くなっていたんだよ。
これが、現代まで続く、この店独自のサービスの始まりさ。
「……なるほど。興味深い」
エンは大福を食べた。和菓子は尽きることがない。食べたら食べただけ、皿の上に新たな和菓子が出現する。
「この話を誰かにしたのは初めてだよ。懐かしいな。ニベの幻、見る?」
店長はウキウキ顔で尋ねる。
「後で。今は、ニベの正体が気になるからな。話を聞いていて、正体の大凡の検討がついた」
「何だと思う?」
「ニベは人間ではない」
「おお。どうしてそう思うの?」
エンは茶を飲み、喉を湿らせる。
「簡単な話だ。昔の店長は人間を知らなかった。『気がついたら乾涸びてる』くらい分かってなかった。そんな奴の店で元気に話をしてられる奴は、人間ではない。
他にも、人外だと考えないと辻褄が合わない部分がある。長期間旅しているにも関わらず容姿が変わらない、とかな。ニベのファンは、ニベを神と崇めたんだろ? 人間の方が気づいていたんだ。自分達と違うって。店長や店の客が、人間について知らなさすぎたから、正体を当てられなかったんだ。ニベは人間そっくりの姿をした、長命の人外だ。そうだろう?」
店長はおー、と拍手した。
「当時の私が気づかなかったことを、見事当ててくれたね。さすが。でも半分しか当たってない。結局、ニベはどこから来たのかな?」
「大凡の検討がついた、と言っただろ。これ以上のことは分からない」
「なあんだ。さすがのエンもお手上げかぁ」
エンは店長を軽く睨んだ。店長は笑みを浮かべると、続きを話し始める。
門の前に家を建てた、最初の人間達がぽつぽつと死にはじめた頃。
ニベがふらりと帰ってきた。「ただいまぁ」とヘラヘラ笑いながら出て行った時と変わらない姿で。
村は蜂の巣をつついたような大騒ぎになったよ。人間達はニベを見て咽び泣いた。村で一番大きな家に彼を迎えて、毎晩宴をした。店の客達は門を通って村に出向いた。毎晩、盛大に篝火を焚いて、肉や魚を食べながら、ニベの物語を聞いた。
帰ってきたニベは進化してたよ。歌や踊り、演技を覚えた彼は無敵だった。私達はニベが語る世界に魅了された。印象深かったのは、恐ろしい蛇を退治する男の英雄譚と、永遠の眠りについた恋人に寄り添う女神の恋愛譚だったな。他にも、怖い話から楽しい話まで、色々話してくれた。
だけど、いつ頃からか、ニベはよく空を見上げるようになった。
空の一点をじーっと見てるんだ。「どうしたの?」って声をかけると、「何でもない」っていって、普通に戻る。でもまたしばらく経つと、空を見上げてる。
空を見ている時のニベは、なんか普通じゃなかった。すごく不気味で怖くて、心配だった。
私はニベにどうして空を見上げるのか、しつこく何度も尋ねた。ニベは、最初はヘラヘラ笑ってはぐらかしてたけど、ある時答えてくれた。
「誰かが上から俺のことを見てる」
私は門から空を見上げた。普通の空だった。
「ほら、そんな顔するだろ。俺が変なこと言ってるって」
「信じてないわけじゃない。ただ、誰なんだ、そいつは」
「分からない」
そんな会話をした、数日後の夜。いつものように、ニベが物語を披露している時だった。
空に、目が眩むような閃光が走り、巨大な……舟? みたいなものが現れた。
人間達も、私も、ぽかんとしていた。
皆が固まってる中、ニベだけが動いた。舟へ向かって手を振った。そして、振り返って私を見た。彼は笑顔だった。
「俺を迎えにきたんだ」
そう、ニベは言った。
「どうしてそう分かるんだ?」
と聞くと、
「思い出した。今。ようやく、思い出せた」
と彼は答えて、月を指差した。
「俺は空の向こう、遥か遠くから来た。色々な星を巡って、あの黄色い月にやってきたんだ」
「つ、月からぁ?」
突然何を言い出したのかと思ったよ。信じられなかった。でも、ニベがそんな嘘をつかないのも分かってた。
「ああ。月からは綺麗な青い星、つまりこの世界が見えて、俺はどうしてもそこに行ってみたくなった。元気よく月を出たのはいいんだが……大地に下りる時に頭を強くぶつけて、記憶をなくしてしまった。後は、店長が知ってる通りだよ」
舟の底の部分がパカッと割れた。中から白い光が溢れ出してきた。
「急で悪いんだけど、帰らないと」
「戻ってくるよな?」
「分からない。もう来れないかも」
「じゃあ、私が月に行けば会えるか?」
ニベは少し迷った後、曖昧に笑ったよ。
「分からない。でも、月を離れる時には、行き先を書いた手紙を残しておく。だからまた会おう。その時にはまたたくさん話そうな」
ニベの身体がふわりと浮き、ゆっくりと舟へ、光が溢れ出している入り口へ吸い込まれていった。
そして、舟が閃光を放ち、空が一瞬真っ白になったかと思うと、次の瞬間には舟が消失していた。元通りの夜空だった。
あれきり、ニベには会えてないよ。
「月から来たのか。それは予想外だった」
エンは茶菓子の金平糖をポリポリ食べながら言った。
「私もびっくりしたよ。月に誰かがいるなんて、想像したこともなかった。最初に見たニベの記憶は、月にいた時の記憶だよ。月からだと、あちら側の世界はああいう感じに見えるんだね」
「月には行ったのか?」
「まさか。私はあちら側に長時間いられないんだよ。門も自由に開けない。知ってるでしょ? そりゃあ行ってみたいのは山々だけど。色々模索してるんだけど」
店長は冷めた茶を不味そうな顔をして飲む。
「人間にサービスし続けているのも、再会した時にニベに話すためさ。今の人間の世界がどうなっているか。そして、ニベの物語がどれくらい人間社会に根付いてるか」
「根付いてる? そうなのか?」
「そうだよ! ニベは物語のパイオニアさ。ニベが各地をまわって人間に披露した物語は、今や神話になってる」
「そうなのか」
「うん。人間達は、ニベの存在を忘れた。でも物語ることは忘れなかった。時に大胆なアレンジを加えながら、話を語り継いでいった。
それに合わせて、私の店も、いつの間にか『ニベの物語をまた聞ける』から『忘れた物語をもう一度思い出せる』へ変わった。私も物語を収集したいから、その変化に全力で乗っかったよ。店を大きくして、店員を増やして、記憶の参照や物語の復元や、他にも色々と全自動化して。でもこれだけやっても、月には行けない。一体どんなところなんだろうね、月って」
店長はため息をつく。
「どんなところか? そんなのもう分かってるだろう」
「分かってる?」
「月面探査の情報があるだろう」
店長はきょとんとする。エンは「あ」と口を開けた。
「二百年くらい異界にいたから、店長は知らないんだな。最近、人類は月に行ったぞ」
「え!」
店長が身を乗り出した。その拍子に、湯呑みが倒れ、茶がこぼれる。
「月の写真ならたくさんあるぞ。探したらすぐ見つかるはずだ」
店長は店員を呼び、月面探査の資料を集めさせた。程なくして、和室の座卓には大量の紙の束が積み上げられた。
印刷された月面の写真を、店長は食い入るように見つめる。
「これが……月……誰も、何もない」
「あまり気を落とすな。人間の調査だから。彼らが見落としているものも多々あるだろう」
「でも、それを調査できないんだよ。月に行けないから……」
写真を持つ手に力が入り、紙がバラバラになる。店長はまた別の月面の写真を手に取り、見つめる。
エンはしばらくの間、背を丸くして資料を読む店長を眺めた。店長はエンよりずっと大柄な体躯だが、急に縮んだように思えた。
「もう少し自由に門を開けるようにしてやろうか?」
「え? そんなこと、できるの?」
「私は縁を操ることができる」
エンは胸を張った。
「店長と全人類との縁を繋ごう。悪縁にならないよう、軽く、緩く。そうすれば、店長は人類がいる場所に門を開くことができるようになる。今よりずっと活動範囲が広がるぞ」
「人間は月に住んでるの?」
「いいや。月に行って帰ってきただけで、住んではいない。だが、また行くだろう。人間は宇宙へ出ようと頑張っているらしいからな。どうだ? やってみるか?」
「……どうしてそこまでしてくれるの?」
「ここに住まわせてくれてるから、そのお礼だ。後、店長の話が面白かったから、ちょっと興味が出た」
「何を払えばいい?」
「んー、今のところ、特に欲しい物はないな。何か頼み事をするかもしれないから、その時にはサービスして欲しい」
店長は月見団子を食べながら考え、やがて口の中のものを飲み込んだ後、
「お願いするよ」
と言った。
新月書林 最中亜梨香 @monaka-arika
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