どうしても・・・

届かない。

二百メートル。


二年生の奴は。

とんでもなく、タフで。


必死に追いつこうとしても。

結局は届かなかった。


そうするうちに。

もう一人の二年生に。


競技場のトラックで。

追いつかれた。


霞む視界。

あの子、大好きな彼女が遠のく。


その時。


頑張って!

僕の耳には届いた。


錯覚かもしれないけど。

あの時、確かに聞こえたのです。


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