第4話 ストック

 彼女は寝ている。また当分会えなくなるので、冷凍してストックできる料理をつくって置いていってあげようと思った。彼女のあまり料理が得意ではないところも愛おしい。まな板の上に人参、左手で包丁。人参を大き目に端から端まで切って、そのまま右手も肘まで切った。まな板の上のものをドザッと鍋に入れて、カレーにした。そのままいろいろな料理を作って、全部ジップロックに入れた。美味しく食べてくれるといいな。開いた窓から入った風が、キッチンをそのまま通り抜けた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

(穏やかな)死に関する幾つかの考察 石田くん @Tou_Ishida

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ