第3話 調査開始

俺は犯人に罪を償わせると誓った。

そして次の日。俺は学校を休み早速調査を開始した。絶対に許さない。この思いだけが俺を突き動かした。まず俺は母さんが相談をしていたという友人の元へ向かった。「あのー。今います?」インターホンを鳴らし、呼びかけたが返事がない。まぁここで待てばいつか来るだろうと思い待ち続けた。すると案の定帰ってきた。「あのー。母さんの息子の隆なんですけど母さんのこと詳しく聞いていいですか?「「あぁーいいわよ」潔く承諾してくれた。「いやぁあんなことが起こるなんてね。大丈夫だった?心配してたのよ。」「あ、はい。大丈夫でしたよ。」俺は気が気ではなかったため適当に返事を返した。「それより、母さんのお葬式で言っていたことは本当ですか?母さんはおばさんに何を相談していたんですか?本当にストーカー被害に会ってたんですか?」「そうねぇ結構前になるんだけど話すわね。あなたのとこのお母さんはとても綺麗だからどこの誰につけられていたのかはわからないけど夜に1人で歩いて帰っていると、視線を感じるって相談してきたわ。その時は気のせいだろうってすぐにその話は終わったのだけれどそれがずっと続くって何回も相談に来るから私が逆につけてみて怪しい人を探してたの。まぁ結局そんな人いなかったんだけどね。そういやあの事件があった日は夜だと怖いから昼過ぎには家に帰るって言ってたわね。珍しいからよく覚えてるわ。」母さんがストーカーされてたかはまだ確定ではないな。だが、その可能性は高いな。やはりそのストーカーが犯人か?いや、まだなんとも言えないな。「そういや息子の正隆さんはいないんですか?」「あぁ。今買い物に行ってるみたい。」

そうか、買い物か。あの時確か机の上に買い物袋があったな。もしかすると近くのスーパーの人が何か知っているかもしれないな。聞きに行くか。とりあえず俺はスーパーに向かい話を聞きに行った。しかしスーパーは夕方ということもあり混んでいた。また次の日に来るか。そう思い俺は再び自転車に乗り家に向かった。「今日の収穫はあまりなかったな。母さんがストーカー被害にあっていたかもしれないということだけだな。今はそれが最有力候補だ。だが母さんはその日帰りが早かったよな、違和感があるな。ストーカーが怖くて早くに帰ったならわかるな。」そうこう考えてるうちに家に着いた。もう辺りは暗かった。父さんは今日も仕事でうちには俺1人だった。1人なのは慣れてるはずなのになぜか涙が止まらなかった。明日は学校で母さんのことを知っている奴に何か聞いてみよう。とりあえず今日は疲れたから寝よう。俺は疲れていたのか泥のように眠った。

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黒百合 @M1I2

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