第2話誓い

この前俺は最悪の出来事がありベッドの上にいた。気づけば横に父さんがいた。

「隆!気がついたか!よかった。お前までいなくなったらもう父さんはこの先なんのために生きていけばいいかわからなかったよ。でも隆のためにこれからも頑張るよ。」父さんは泣くのを堪えて話していた。「父さん。俺は一体どうなっていた?」「あぁ隆はここ3日目を覚さなかったよ。でも今起きてくれて本当に安心している。」「母さん、由美子なんであんなことに。うぅー。」俺は堪える涙を抑えることができなかった。そんな俺の姿を父さんでさえ見せるのは初めてだった。「ごめんよ父さん。俺は家族の前では常に笑って我慢しようと思ったけど無理そうだ。」「なんでお前が謝るんだよ。お前は何も悪くない。」父さんは俺を抱きしめて、俺がわからないぐらい小さな声で我慢しながら泣き続けていた。「父さん明里は?」「あぁ。明里ちゃんなら隆が寝てる間も毎日見舞いに来てくれていたよ。今日も来るって言ってたよ。多分もうすぐ来ると思う。」ガラガラ。ドアが開いてそこには明里がいた。「隆。よかった。」明里は走って俺に抱きついてきた。「もう大丈夫なの?」「うん。もう平気。」明里は俺のために色々かってきてくれたらしい。俺は明里の優しさに思わず涙が出そうだった。「ありがとう。」「何言ってんのよ。彼氏のピンチなら私はなんでもするよ。」そうだった明里のこういうところに惹かれたんだったな。「じゃ

帰るねー。」「うん。ありがとう。気をつけてね。」そう言って明里は帰っていった。「父さん。」「うん?どうした?」「俺はあのあとどうなった?」「近所の人が玄関が開いてるのを見て不審がって中を見たら倒れてるお前がいたから通報してくれたらしい。」「そっか。なぁ父さん。母さんたちは死んだんだよな。犯人がいるよな?誰なんだ。」「それが手際よく犯行に及んだらしくて痕跡がほぼないらしい。計画殺人だってよ。」「は?あんだけのことをしておいてまだどこかで生きてるっていうのかよ!そんなことありか?」「確かにな父さんもできるならこの手で殺したいぐらいだよ。それで警察は周りに恨んでる人がいないかって聞いてきて。母さんたちにかぎってそんなことないよな?隆何か知っているか?」「あぁ。知ってるよ」俺は怒りで声を震わせながら答えた。「母さんは先生の仕事をしてるだろ?そこで母さんは職場で人気だったらしいんだ。母さんはストーカー被害にあってたらしい。」「おい。なんだそれ。父さん知らないぞ。」「あぁ。俺も知らなかった。母さんは友人に誰にも言わないように相談していたらしいからな。父さん俺はそれが誰かを突き止めてそいつに罪を償ってもらうよ。俺はそいつを絶対に許さない!」「あぁそうだな。父さんもできる限りのことはする。俺たちだけでやろう。」

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