第5話

「じゃあ来た人からクラス順に前から座って下さいー。」


「えー今回は1番最初なので簡単な自己紹介をしましょう。名前、クラス、好きな食べ物部活とかかな?

もし他にも言いたい事があったら言ってもらって大丈夫ですよ笑!」

『2年1組……』

『2年2組………』

『2年3組木村亮です。部活バスケ。好きな食べ物は…クレープ。いい学びと経験を得られるように運営していきたいです。よろしくお願いします』

え!クレープ好きなんだ。意外!


他のクラスの男子からいじられて笑っている木村くん。おおギャップがすごいなぁ。


あ、私だ。

『早瀬京子です。料理部所属です。好きな食べ物は抹茶です!2年生がいい思い出が作れるよう積極的にお手伝いしていきたいです。よろしくお願いします!』


『2年4組……』

『2年5組……』


なんか上手くやっていけそうかも!雰囲気も良さそう。良かったー。


本当に自己紹介だけだった!

早く終わった〜。

修学旅行係の皆ともっと仲良くなれたらいいな。



『お疲れ。早く終わってよかったな』

『ほんとにね』

『これから料理?』

『そ!…あ、クレープは今日は作らないよ』

『だるいおまえ笑』


『木村くんも部活?』

『そう』

『頑張ってー!』

『うん』



『今度さ、クレープ作ったら俺にくれない?』

『わかった。激甘にしてあげましょう』

『ありがたいです。ついでにイチゴも乗っけてくれると助かります』

『図々しい人ですね』


行きに沈黙で息が詰まりそうになってたとは思えないくらい冗談を言い合える関係になれたことに自分でもびっくり。

『じゃあまたねー』

『うん』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

惹かれていく すきやきはかせ @apdpmgdg

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る