東福岡高校

えいまよ

第1話

「ここは…………………」


 俺は25歳のサラリーマン。学生ガキだった時はいい大学に入って大企業に就職してやると意気込んでいたが、結局上京して中途半端な大学に行き中小企業に就職してなんの面白みもない人生を送っていた………はずだった


「ここはどこだ」


 いつも通り会社から帰宅途中にコンビニでご飯を買い、食って風呂に入って寝たはず。


「ん?なんか見覚えある気がしたらもしかして実家の俺の部屋か?」


 頭が混乱していて一瞬実家の部屋だと気づかなかった。ん?でもどういうことだ?俺は実家に帰ったりはしていないはず


「たくまーーー起きなさい。学校に遅刻するわよ」


 今のは母さんの声、、、もしかしてタイムスリップしている?いやそうじゃないとこの状況に説明がつかない。


「まじか………」


 いや考え込んでる時間はない。これは学生ガキの頃の行動に未練を残していた俺に神様が与えてくれたチャンスだ。


「こうなったら、全力で俺の人生やり直してやる」


学習机の上の教材とカレンダーを見る限り中学校二年生の始業式の日にタイムスリップしたみたいだ。とりあえず一階に降りて母さんが作ってくれているはずの朝ごはんを食べに行くか



「母さん久しぶり」


大学に入ってから何をやるにもやる気が出ず正月の時すら実家に帰省していなかった。実に約7年ぶりの再会だ


「あんた何言ってんの毎日あってるじゃない。寝ぼけてないで早くご飯食べなさい」


「うん、ごめん寝ぼけてたみたい。急ぐよ」


そうか、俺だけタイムリープしてるから母さんにとっては久しぶりじゃないのか。気をつけないと



よし学校に行く準備は整った。そろそろ時間だし学校に行くか


「母さん行ってきます」


「気をつけてね、いってらっしゃい」


そうか中学校ってことは未来ではもう連絡が取れず会えなかった友達にも会えるのか!楽しみだな早く行かないと



「おはようございます」


「おはようございます」


校門のところに立っている先生と挨拶委員の挨拶してから校内に入っていく。この校門から下駄箱までの道なつかしなぁ


「たーくまっ」


「お前もしかしてそうたか!」


「なんだよ?そんな驚いて。春休み期間中も遊んでただろ」


「ん?あぁごめんごめんそうだな」


危ない危ない注意するよう心がけてたのに、久しぶりの再会で舞い上がってしまった


「ところで俺ら一緒のクラスなれるかなぁ」


確か中2の時俺とそうたは一緒のクラスだったな、、、


「俺はなれると思う。なんかそんな感じする」


「なれるといいな」


「ああ」



気をつけ、礼、着席


「皆さんおはようございます」


朝の会が始まった。ちなみに喋ってる先生は小嶋先生だ


「今日は九時から10時まで体育館で始業式。そしてその後2年生全員で図書室に移動し新クラス発表。そしてその後は自分の荷物を持って新クラスに移動し、その後はそれぞれの担任の先生の指示に従って行動してください」


「皆さん1年間お疲れ様でした。先生は中学校一年生のクラスを持つのは今回が初めてだったけど、いい子ばっかでほんとに楽しかったです。ありがとうございました」


クラスみんな「ありがとうございました」


「はいじゃあ廊下に出て背の順で並んでください」



校長「これにて1学期始業式を終わります」


教頭「在校生一同起立、気をつけ、例」


生徒指導の先生「担任の先生の指示に従って移動してください」


「クラス替え楽しみだねー」「それな!」


新2年の学年主任の先生「新2年生の皆さんは図書室に移動してください」

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東福岡高校 えいまよ @catastorofhe

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