DREAriuM
湖ノ上茶屋(コノウエサヤ)
☆
ゆっくりと 腰を沈めた私たち
宙を見て 舞い踊る星眺めながら
時忘れ 小さな声で語り合う
繰り返す 結果にならない挑戦に
つけられた 心の傷を舐め合って
あなたは言う 微笑みながら 「こんどこそ」
虚しいと 心が言ったが無視をした
ニセモノの 笑みを浮かべて「そうだよね」
信じてない 私が一番 信じてない
次だって 同じ結果と疑わない
視線の先 スポットライトは見え隠れ
星々は ひたすらせっせと働いて
さも明るい 未来があるよと言うように
こちらへと 微笑み垂らして列をなす
あの星と その星繋ぎ 絵を描く
あの夢と 現実繋ぐ 切り取り線
実線で 繋げることができたなら
この夢は 溢れず未来へまっすぐに
一本の道しか知らぬと胸張って
駆け抜けていけるものかと考える
「考えているからダメ」とあなたは言う
「考えているうちはまだ 疑ってる」
「根拠とか 全くなくて構わない
ひたすらに 自分を信じるだけでいい」
あなたはそう 自分を嗤いながら言う
時流れ 淡く輝く宙へ向かい
手を伸ばし 私はそっと息を吐く
目に映る それらはニセモノだけれども
ホンモノと 変わらないよと苦く笑い
瞼閉じ お願いごとをつぶやいた
「次こそは 手応えくらい感じたい」
「いけないよ もっと大きく願わなきゃ」
「次こそは 結果を掴んで笑いたい」
「そうなって 当たり前だと信じなきゃ」
「次こそは 結果がこっちへやってくる」
「次こそは 結果がこっちに降ってくる」
「やっと来る 私が心底笑う番」
「やっと来る 私が光を浴びる時」
「やっと来た 私が光を浴びる日が」
「やっと来た 私が光を放つ日が」
宙見つめ 腰を沈めた私たち
空間は ダウンライトに照らされた
焼きついた 天の煌めき残像が
消えるまで 心でじっくり味わって
笑い合う 心の底から笑い合う
「大丈夫 次は絶対 つかみとる」
「信じてる 次は絶対 笑い泣く」
誓ったが 人は突然変わらない
何回も 私は私を疑った
何回も あなたも私を疑った
どうすれば 信じられるの? わからない
答え出ず 悔しくなって 咽び泣く
家の中 心沈んだ私はね
真夜中に 一人散歩へ出かけたの
見上げると そこには月と星があり
そのどれも 争うように光ってた
一番の 輝き放っているものは
自分だと 疑わぬように光ってた
「どうして?」と 私は宙へ問いかけた
「教えて」と 小さな星に すがりつく
星からの 返答を待ち 立ち尽くす
ふぅわりと 風が吹きおり 髪揺れる
やれること 全部やり切ることだけを
考えて 力強く地を踏みながら
運命を 決める場所へと私はゆく
失敗や もっと出来たと思うこと
指おって 数えるほどにあるけれど
やれること 全部やりきり帰宅の途
はじめての 清々しいと 思うみち――
『やっと来た 私が輝く番が来た』
決まってない 結果を勝手に思い描き
ルンルンと 予祝のために ケーキ買う
「どうだった?」あなたに問いかけ 返事待つ
テーブルの上でクリームとろり溶ける
「ダメかも」と 気弱な声が聞こえたが
その言葉 ブラックホールへ放り込み
「大丈夫 絶対うまくいったから!」
はっきりと 言い聞かせるように言う
ニセモノにしたお願いは反故にされ
泣き笑い 丸めた背中を震わせた
収穫は結果と向き合うその日まで
ひたすらに自分を信じ 期待して
過ごせたという事実ひとつだけだった
輝きを 掴み損ねたがこれでいい
今この時 掴むべきものを掴めたと
確信し それが私の背を伸ばし
曲線の上に立つことが出来たから
この先もみちは険しいだろうけど
線の上 ひたすら歩けば必ずや
目指してる ゴールに着くと信じてる
家の中 心弾んだ私はね
真夜中に 一人散歩へ出かけたの
見上げると そこには多くの星があり
そのどれも 争うように光ってた
一番の 輝き放っているものは
自分だと 疑わぬように光ってた
私にも わかり始めた その気持ち
一番は 〝私だから〟と胸を張る
太陽と 私の間にいる月に
そっと言う 私はキミにも負けないと
降り注ぐ 瞬きに誓い 歩き出す
叶ったら 一番にキミに伝えたい
近いうち 泣き笑いながら見上げます
私たち 心寄せ合い見上げます
ゆっくりと 夢に沈んで 歩きゆく
必ずや スポットライトに照らされる
根拠ない 自信を胸に 明日へゆく
DREAriuM 湖ノ上茶屋(コノウエサヤ) @konoue_saya
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