第11話もう一つのチームは…

「リヨン、あと残ってるのは1チームニャ」


感知できる敵をすべて倒していたら既に残っているのはあと1チームになっていた。


「私達もしかしたら優勝できるかもです」


「優勝しなきゃリヨンがあのコニーとか言う女と付き合うことになっちゃうんだから絶対優勝するわよ」


俺のスキル鼓舞の影響かそれとももう一つの要因のせいか俺達の士気は絶好調だった。


「そうだね、優勝したらみんなで祝賀会をしよう」


そんな談笑をしつつ千里眼で敵を追っていると遂に敵のチームが森林から草原に出てきた。


見たところ馬には乗っていない。


「みんな3時の方向に敵を感知。馬には乗っていないからこのまま突っ込むよ」


「わかったニャ」





敵が見えてきた頃ネネの顔が強張る。


「どうかしたのかネネ?」


「ネネアイツのこと知ってるニャ。あいつはネネがここに来る前に事あるごとに突っかかってきたへなちょこ犬耳獣人ニャ」


「ダレガヘナチョコダフザケンナー」


向こうはネネの言葉が聞こえていたらしく何か言ってきているが遠すぎて聞こえない。


というかよく聞こえたなやっぱり獣人は耳がいいのか。


そう思っていると相手のチームが俺たちに突進してきた。


今日見たどのチームよりも早い。


敵の構成は弓と魔法を使うエルフが後衛に2枚

先ほどの犬耳獣人と人間の剣士で前衛が2枚のバランスがいいチームだ。


獣人と戦う時獣人の一対一なら下馬したほうがいいと判断して指示を出す。


「メイニーとアルはそのまま敵の後衛に突撃。ネネは下馬して俺はそのままは敵の前衛を引きつける」


「「「了解(ニャ)」」」


左翼と右翼に展開して後衛を狙おうとするメイニーとアルを阻止するため敵の前衛が二人の方に行ったがそれを邪魔するように俺とネネ敵に接近して戦闘を攻撃。


敵も後衛をやられるとまずいとわかっているのかメイニーとアルを狙おうとしてくる。


見たところ敵のリーダーは後衛の魔法使い。


たしかに後衛がやれるわけにはいかないか。


盾を構える剣士に攻撃しようとした時千里眼が俺に向けられている強力な魔力に反応したため急いで馬から飛び降りる。


俺が飛び降りた瞬間俺の乗っていた場所にとてつもない勢いの矢が通過する。


ただの矢じゃない。風魔法で強化されている矢だ。


中々殺意が高いなと思った瞬間敵の剣士は俺の飛び降りた後の僅かな隙を狙って突進してくる。


敵の剣を自分の剣でいなして攻撃こちらも攻撃をしようとした瞬間敵の剣に魔力が集まっているのが見えた。


危ないと思い攻撃をするふりをして防御の体制をとると敵は俺が攻撃してくると思い準備していた物を発動する。


「スキルカウンター」


俺は咄嗟に攻撃ではなく防御に切り替えたので何もなかったが恐らく攻撃していればただですまなかったかもしれないと思う。


敵も自分の技が見切られたことに驚きを隠せない状態でいる。


今度は俺が敵の隙を付くように今度こそ攻撃を仕掛ける。


相手は俺の攻撃に反応できずにそのまま吹き飛ばされた。


剣で受け止めることすらしなかった事をみるに恐らくカウンターを外せばそのあと必ず隙ができるなどのペナルティがあったのかもしれない。


相手の剣士はもう立ち上がれなさそうだったので「君すごく強いね。今のスキルも危うくやられるところでドキドキしちゃったよ」と声をかけて周りの状況をみる。


メイニーとアルは馬で敵に接近を試みるものの風魔法と弓矢で牽制されなかなか近づけないでいた。


ネネの方をみるとかなり苦戦しているようだった。


状況としてはメイニー達を支援支援しに行きたいが、ネネがやられれば挟み撃ちににされて俺達がピンチになるためネネの支援に行く。







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