-2- 部活多すぎ!商店街

「校長先生!」

胡桃が言う。

「はい?」

見た感じ優しそうな先生だ。

「あの、部活を見学したいんですけど……」

「ふふ、入学式の日から部活の見学をしたいって言う子は初めてよ。こちらへ」

やっぱりそうなんだ。

まあ、だろうとは思ったけど。


「ここは部活商店街。部室がたくさん並んでいるのよ。立山さん、今空いてる?」

そう言うと、校長先生はロングヘアーの先輩を手招きした。

「はい、空いてます。3年、立山たてやまももです。よろしくね」

立山桃さんって、小学校の頃いた気がするなぁ。4年生の頃図書委員長で…

ものすごい美人。

私は思わずケイの方をチラリと見た。

「何だよ?」

振り向いてきた。

びっくりした!?

「い、いや?」

慌てて誤魔化すと、ケイは怪訝そうな顔をしながらもう一度前を向いた。

「立山さん、お願いね」

校長先生はゆっくりと校舎の方へ帰って行った。

「こんにちは。改めまして、私は立山桃。地図作成部部長です。よろしくね」

地図作成部…?

「私は霊正桜です」

「山村胡桃です」

「弥園京透です」

「桜さんと、胡桃さんと、京透さんね。何小の卒業生?」

光平こうへいしょうがっこうです」

代表してケイが答える。

「光平小なんだ!私も光平小学校の卒業生なの」

やっぱり。

「そうなんですね!」

「ところで、先輩。地図作成部ってなんですか」

「地図作成部?この辺りの詳しい地図を作って、それを市役所に貼ってもらったりとか。商店街の地図は私が作ったから案内は任せて」


「まずはここら辺。ここはグラウンドを使う部活の部室で、奥からグラウンドへ行けるの。例えば陸上部とか」

なるほど。

「そしてここが………」

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-陰陽部-幽霊退治とか聞いてないんですけど!? 額田兼続@最近DR.STONE好きな人 @Nekofuwa-jarashi

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