魔法使いの夢の青色に例えるなら、見据えた先の太陽の双眸は星の藍色と準えてみようか。人生を航海に例えるなら、その色は、その出藍の誉れは、未来の空を超えていくようだ。これほど美しいメタファーとしての青色の読後感は、カクヨム界でも得難い貴重な経験となるでしょう。私たちが心に抱くまなざしの青は、この小説によって塗り替えられるのかもしれない。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(169文字)
サクッと読めて、ザクっと、胸に突き刺さる、不思議な物語りです。少女の「あこがれの魔法使い」とは、果たして誰を、何をさしているのでしょう。この物語りは、このように、一少女の「魔法使いへのあこがれ」から始まります。そして、思いも付かない結末。一杯のコーヒー片手にして、この作品を、十分に味わってみて下さい。きっと、読者の琴線に触れる事、保証致します。