君の体を七つに分けることができたのなら/七恋花の紡ぎ手/記憶をなくしたオレが七重人格のキミに惹かれるまで
夜明快祁
001 ある未来、瞬く星空の下でキミを拒絶する
「ごめん、君とはもう付き合えない」
瞬く星空の下で
「えっ……嘘だよね……?」
蒼司に拒絶された少女は一縷の望みをかけて彼を見た。これが彼なりのジョークであることを願って。だが、彼がこんな残酷な嘘をつくような人ではないことは少女自身が知っている。
「これは嘘じゃない。俺が出した答えだ」
「いやだ……嘘……嫌だよ……っ」
少女は大粒の涙を流す。幼子のようにその場に泣き崩れる。
「もう俺は君
蒼司は思い出す。彼女
そんな日々から目をそらすように、泣き崩れる少女に背を向ける。
「待って……待ってよ……蒼司!」
少女の制止を振り切って司は歩み出す。唇を噛み締め、雑念を消すように強く踏みしめて。
もし過去に戻れるなら、こんな悲しい結末をしなくて済むように世界を変えるだろう。
これは黒無蒼司の初恋と失恋の物語だ。
<以下作者コメント>
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
七夕の日に少し重めの題材でラブコメを書いてみました。
人生で初めてラブコメを書きます。至らぬところが多いと思いますが、暖かく見守ってくださると幸いです。
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