ラブコメ、ラブストーリーが好きな人はどうぞ。学校などの「席替え」も、ある意味…

第1話 「席替え」を、どう考えますか？そのイベントは、ポジティブorネガティブ？

「席替え」ラブコメ。

ジュンコは、強い女子生徒らしく奮闘中。

「席替えガチャ（そういう言葉あるの？）に、負けるな！」

席替えを、ポジティブに考える？

「あ…。あの人と、離れた席になった。でも、良いや。遠くにいても、思いは伝わるはず！」

それとも、ネガティブに考える？

「あ…。あの人と、離れた席になった。となりの席が、良かったのに。もう、ダメ」

そこで、あの人と呼んでいる気になる男子を、離れた席から見つめる。

テレパシーですか？

思いは、重い。

せっかく、気になる男子と目が合えたとしても。

「うれしい…。けど、複雑」

男子が笑っているんだけど、その笑顔がかえってせつなく映るのはなぜ？

「どうせ、新しくとなりの席に座る女子と話して笑っているんだ…」

被害妄想。

となりの席になれたとしても、気持ちがモヤモヤ。

わがままですか？

それ、この感覚に似ているような。

「何としてでも、望むものを手に入れようとする。そうしてそれが手に入ると、なぜかもう、どうでも良くなってしまう」

ヤバいのは、教室の中央列の、一番前の席になったとき。

最悪です。

目の前に立つ先生にこう言われ、席替えガチャは大ハズレ。

「あれ？君は、先生のことが好きなの？いつも、目が合うな。生徒と、恋愛かぁ」

やめて。

「つか、自分自身のことを先生っていうな…キモい」

そんな目の前のバカ先生からは、何度も何度も、こちらのノートをのぞかれがち。

「おいおい、君？」

「え、あ、はい？何ですか、先生？」

「もっと、きれいな字で書きなさい。字、まちがえていないか？」

言われ、クラス中で笑いが起こる。

振り向き、教室のうしろのほうに座る気になる男子と目が合う。

絶望です…。

じゃない！

やるしかない！

彼女は、離れた場所に座る男子に思いを伝えられるのか？

ダッシュ！

席を立ち、男子のもとに小走りで向かう。

さすが、陸上部員ジュンコ。

「…な、何だよ？」

「昨日貸した金、返してよ！」

良いね～。

席替えラブストーリー。

将来、こういう2人が結婚しちゃったりするんだな。

「それからさ」

「今度は、何だよ」

「私、スマホの充電器も貸したでしょ？かえし…」

ストップ！

クラス担任が、怒りの顔で見ていますよ。

それ、持ち込み禁止です。