第56話終わり
「あああ、何がどうしてこうなった」
世界各国からダンジョン攻略と生産職専門の教育機関の設立要請が・・・来ちゃったよ。
国連の常任理事国となった日本は、よっぽど嬉しかったのだろう・・・快く引き受けた。
そして日本政府は、面倒な仕事を押しつける感じて探索者ギルドと生産職ギルドへ丸投げだよ。
探索者ギルドと生産職ギルドは、モチベーションがダダ下がりだよ。
なので目につけたのが俺の所だった。
交渉したのは、旭。
「私達は、女性専門なので女性しか受入れません」と面と向かって言い放った。
「あ!それでもいいです・・・よろしくお願いします」
ああ、呆気なく女性を受入れることが決まったぞ。
ダンジョン地下1階。
『何やってんの・・・そのへっぴり腰は!!』
『だ・だって・・・』
金髪で体格のいいアンジュリーは、上体を少しかがめた不安定な腰つきだった。
自信がなく不安な態度で心あらずだ。
ゴブリンの凶悪な
まさに強姦する面だ。
今にも逃げ出すように、後ずさりをしている。
旭は、そんなアンジュリーの尻を蹴った。
ゴブリンが突っ込んでくるタイミングがピッタリだ。
手に持ったナイフがゴブリンの心臓へ突き刺さる。
『キャーー!!』と驚くアンジュリー。
そしてナイフを抜いた。
「ドバット」とゴブリンの緑の血が吹き出す。
全身に血を浴びるアンジュリー。
ワンワンと泣き出す。
『ああ、あれは悲惨だわ・・・弓を選択してよかった』
旭は、10人の外国人女性を引き連れていた。
会話は、スマホアプリを・・・
フィンランド、インド、ドイツ、イギリス、スイス、トルコ、ポーランド、メキシコ、ブラジル、北朝鮮を改め真国。
様々な国籍だ。
工房では、新たな鍛冶場が出来ていた。
熱く真っ赤な鉄を打って理解すれば錬金術をマスターしてなくても、魔力だけで武器が作れることが分かった。
鉄の認識力が物に対して、徐々に魔力の浸透率を上げるみたいだ。
浸透した魔力で普通の刀やナイフより切れ味が良くて、刃こぼれや刀の曲がりがおき難い。
そのための修行だ。
鉄は約726~800度まで熱され「カン、カン、カン」と叩く音が響く。
火の粉が飛び散り火傷防止に厚着の服を着込んでる状態だ。
顔から汗が吹きこぼれ、着てる服も汗でベチョベチョだよ。
『もっと正確に強く叩く!!』
『はい!』
別の班は、薬草を
江戸時代の漢方の薬師が使ってた物で、匂いや感触で薬草の理解度を上げるため修行だ。
手や指はマメができていて、そして潰れていた。
回復ポーションで治して又もマメを作る、そんな繰り返しをしている。
『あなた!力で押し潰してもダメだから・・・前後に回転させて押し砕き、粉にするのよ・・・分かった』
『はい』
教える薬師は非情に厳しい。
自分自身が経験した厳しさだから妥協はないのだろう。
そして近場にマンションを幾つか買ったよ。
政府から援助金を半額をもらって・・・
それに対して男性は、新たに作られた教育機関『雅』で教育を受けていた。
引退した探索者、錬金術士から教えられていた。
住む場所も教えられる場所も同じ建物。
そして何故か・・・
政府指導で異世界から奴隷を買って帰る日々が続いた。
奴隷制度が余りにもヒドイと、数人の議員が騒ぎ出した。
それに続けと党派をこえて、奴隷解放法案が可決。
政府が異世界人を有望な人材と考えたからだ。
ある一定の期間を政府に奉仕すれば奴隷解放が待っている条件で・・
攻略に役立つ物作り。
新たな知識。
モンスターの戦い方
新たな魔法
納税額1千万越え。
そんな異世界人が工房の近くに住むのも自然だった。
だから異世界コミュニティが完成。
そして工房近くが賑わっている。
猫耳なんか当たり前に大通りを歩いている。
だからオタクも連日きている。
そしてモデル料を払って「パチパチ」と撮っている。
動画は割り増しだ。
俺も初めて知ったドワーフ。
髭を生やして大人でも身長は140センチ。
それなのに力は、人間の数倍もある。
そして鍛冶場を作って武器を作って売り出している。
特徴なのが剣にルーン文字を付与した魔法剣。
魔法剣に魔力を込めると魔法が発動。
火剣ならメラメラと燃える剣となってモンスターまで燃やし尽くす。
氷剣なら切った所からカチカチに凍りだす。
風剣なら風の刃を遠くから放って切裂く。
だからこっちで売れまくっている。
ただし量産が出来ないデメリットがあった。
1日を使って剣を1本作る。
2日目でルーンを付与して精神が使い果たす。
3日目は、安息日になっていて精神の疲れを癒す。
だから3日で1本の魔法剣。
片腕を失って更に脳の機能障害を起こした熊人なんか、ここで全回復してピンピンに元気になっている。
そして正気に戻った。
なんと・・・この熊のプーさんは、剣聖だった。
異世界でも有名で突然に行方不明に・・・
「我を完治させてもらって有難い・・・この御恩をオーラーソードで返したい」
有料だが秘伝の剣技を教えると言い回った。
普通ならありえない。
魔力を使うのでなく、生命の神秘を覚醒させたオーラーを使う剣技だった。
その剣技は、防御にも応用できて魔法までもそらす技だった。
真っ向から防御するではなく、いなす感じらしい。
そんな剣道場まで出来てた。
門下生も一杯だよ。
それにネズミのチューさんは、商売の才覚を使って株式に手を出した。
もう・・・めちゃ儲けてる。
なので異世界人専用の『チュー銀行』を立ち上げた。
チューさんも奴隷で苦労したらしい。
それも冤罪の罪での奴隷落ちだった。
奴隷時代を一緒に頑張った者に、思う所があったのだろう。
通常より低い利率で融資している。
そして異世界コミュニティの顔役に俺はなっていた。
分裂した中国の復興もあるのに・・・
そして中国時代の悪行が世界にばれた。
人身売買は当たり前
ウイグル人の大量殺害
賄賂の横行
GNPの嘘
汚職警官
そして中国の西北地域を日本政府から任されたよ。
植物魔法を最近なって手に入れて、食料自給を・・・
俺を何だと思ってんだ!!
知らない間に『生産職の闇の帝王』と呼ばれだしている。
マジか・・・・・・
生産職のダンジョン攻略 @katuniro
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