「…あの、倒れたお店のお客さんは、何で入院したんですか？」とポプィは疑問を口にした。

「原因不明だって」

　ミモリはまったく気にしていない様子。

「…あの、ミモリシェフは新メニューを作った時、誰かに食べてもらってますか？」

「もちろん。妹のモモリに試食してもらってるわ」

「！」とポプィ。

「子供のころから、新メニューを作るといつもモモリに食べてもらってるの」

「…現在、モモリさんは何を？」

「地元の大学に通ってるけど」

「生きてるなら、違うか…」ポプィはぽそっと言った。

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