【ごめんねジョニー】

この回であいぼうジョニーは最終回だ

最終回はいつもと毛色の違う話になる


41歳の夏

白血病と診断された

体が疲れやすくなんか変だなとは思っていたが

まさか白血病とは思いもしなかった

ああ俺長くは生きれないんだなと悲観にくれた


通っていた病院ではきちんとした診断や

治療はできないという事で

大きな病院を紹介された

大きな病院で正式に慢性骨髄性白血病と診断された

不幸中の幸いというべきか

医学の進歩に感謝というべきか

この病気は10数年前までは助からない病気だったそうだが

今は抗がん剤を飲めば軽減され

根治こんち(完全に治る)することもあるんだそう

抗がん剤すばらしい


しかしそんな素晴らしい抗がん剤もデメリットが2つある

1つは薬自体が高額な事だ

1錠9000円を毎朝2錠飲む必要がある

毎日18000円なのであるが

高額療養制度というのがあり

1か月の負担額は約60000円ほどで済む

他の国では治療できない可能性もあったのだと

日本に生まれた事には感謝だ

そして2つめのデメリットは副作用だ


副作用はとても強い

強烈な腹痛と頭痛があった

飲み始めて2週間は地獄の苦しみだった

まあ頭痛薬と整腸剤でごまかしているうちに慣れてきた

ただ問題の副作用がある

それはことだ

精子がほとんど死んでしまうそうで

子供がうまれにくくなる

それだけならまだよかったのだが

もしうまれた時は

高確率で奇形児がうまれるそうだ


これまでHするときは覚悟を持ってしてきた

どうゆう形であろうと子供ができた際には責任をもつ

そう思っていた

しかし奇形児がうまれるとなると話は別だ

偶然に不幸にも生まれたなら

一生をかけて育てていくべきである

しかしそんな過酷な運命を一時の快楽のために

家族になる人に背負わすことは俺にはできない

ゆえに俺は今後女性とSEXする事はあきらめた


ジョニーには申し訳なく思う

ジョニーの存在意義を奪ったのだ

これまでに体験してきた色々なことが

走馬灯のようによみがえる

喜怒哀楽

じつにいろんな事があった

ジョニーにとって俺は良い相棒だったかはわからない

しかし俺にとってジョニーはかけがえのない愛棒であった

ごめんね

そしてありがとうジョニー




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あいぼうジョニー 教授 @kyouju109

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