タブラ・ラサ
@antedeluvian
タブラ・ラサ
不思議なことに、乃木坂46の歴代最年少メンバーたちには共通しているポイントがある。
妙な落ち着き、すべてをそつなくこなすことができる能力の高さ。
グミ博士こと小川彩さんにもその系譜が受け継がれている。
彼女の溺愛専門家である一ノ瀬美空さんは「彩の手のひらがツルツルでかわいいの」と言う。
統計学的に見る手相では、小川彩さんは雑念がなく柔軟な思考を持つような人であると言えるかもしれない。
なにものにも染まれるような人柄は、奇しくも彼女が選んだペンライトカラーの白×白に通じているように思える。
これは筒井あやめさんの記事、
あやめビッグバン
https://kakuyomu.jp/works/16818093074988168960/episodes/16818093074988844082
漆黒の彼女
https://kakuyomu.jp/works/16818093079240385961/episodes/16818093079240447263
の時に書いたのだが、彼女もまた役割を与えられて乃木坂46の中での存在感を強めていくだろう。
岩本蓮加さんが「~Do my best~じゃ意味はない」でアンダーセンター、アンダーライブの座長を務めたのは加入3年が経った15歳の頃だった。今考えると、驚きの年齢だが、早いということはなかった。
小川彩さんにはすでにチームを引っ張るような求心力もスキルも備わっている。
小川彩さんはステージの上では本当に完璧なアイドルだ。
ダンスや歌や楽器の演奏、演技、喋り方……表現を知っている。
『乃木坂46"5期生"版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2024』でも、その存在感と演技への取り組み方に演出家からの信頼も厚い。
彼女がいればパフォーマンスが締まるという信頼感があるからこそ、彼女には多くのタスクが課せられる。
常に完璧なパフォーマンスを見せる彼女は、自分にストイックだ。
それが彼女の溺愛専門家である梅澤美波さんをして「努力を重ねているからこそ尊敬ができる」と言わしめる。
だからこそ、納得のいかない自身のパフォーマンスに悔し涙を流す。
プロ根性の塊である。
丹念なパフォーマンスの研鑽の裏にあるのは、彼女が途轍もなく律儀な人間であるという事実だ。
始めたことをひとつひとつきっちりとやり抜くという約束事を自身に課しているかのように、彼女はきっちりとしている。
トマト日記もグミ紹介も衣装写真もそんな彼女の継続力の強さを物語る。
5期生曲『いつの日にか、あの歌を・・・』の歌詞は乃木坂46の未来を強く指示していた。そのセンターに彼女が立った意味は明白だ。
彼女は乃木坂46の未来の象徴である。
なにものにでも染まることができる白。
しかし、いつまでも白でいられるのだろうか?
やがて周囲から様々な影響を受け取って色が変化していくのは自然の成り行きだ。
白でいるには、あえて白で塗り潰すしかないのかもしれないし、純粋にただ白でいられる人間も存在するのかもしれない。
今はまだ何かに染まるべきなのか染まらざるべきなのかという燻った状態のようにも見える。
そのうち激しく燃え盛るだろう。
彼女が導き出した色が我々にさらなる未来を見せてくれることに疑いの余地はない。
written by antedeluvian
タブラ・ラサ @antedeluvian
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