おまけ ネココネコネコネコ

「ネコ。コネコネ、子ネコちゃん」

(ルナが歌いながら、モカをコネコネと撫で回す)


「君もやってみて♪」

(ルナの音程に合わせてこねくり回す)


(にゃーん)


「にゃー。かわいいにゃー」

(頬を緩ませるルナ)


「もう、かわいいなー」


「ん。さあ、どっちに言ったんだろうね?」

(クスクスと笑うルナ)


「さ。そろそろお開きかな? わたしもそろそろ帰るよ」


(にゃーん)


「にゃー。もっと一緒にいたいのかな? うーん。どうしようかな?」

(チラチラとこちらを見てくるルナ)


「ふふ。分かった。もう少しいる」


「いいでしょう? わたしたちの仲じゃない」


(にゃー)

「もう。甘えん坊なんだから。モカは」

(チラチラとこちらを見てくるルナ)


「にゃ! べ、別に君に甘えたいわけじゃないんだからねっ!!」


「こ、これはその、ちょっとコネコになりたいなーって思っただけよ! 悪い!?」

(ちょっと複雑そうな顔を浮かべるルナ)


「も、もう。今回だけ! 今回だけ甘えてあげるんだからねっ!!」

(怒ったような口調で頭を差し出してくるルナ)


「えへへへ。幸せ~」


「はっ。な、なんでもないんだからねっ!!」


「でも」


「今度からはもう少し――」


「やっぱり、なんでもないんだからねっ!」


(そう言い残すとモカを連れて帰っていくルナ)


(ドアの閉まる音)


「えへへへ。もっと甘えたいな~♪」




                         ~完~

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