きょうりゅうバトル! ギガノトサウルス vs ヴェロキラプトル
外清内ダク
ギガノトサウルス vs ヴェロキラプトル
じごくのように あつい、あるひの こと……
きの たくさん はえた もりが、
ドズン……
と、ゆれた。
ドズン…… ズン……
ズズン…… ド……
ゆれる。ゆれる。
もりが ゆれる。
ズン……
ズズン……
ズゴン……
ズ……
ズッ
ドァァーン!!
ものすごい おとを たてて もりが まっぷたつに われた!
そらまで とどくような おおきな きょうりゅうが、いきなり あらわれた!
あれは、ギガノトサウルスだ!
とんでもない でかさだ。
ギガノトサウルスは あしで きを ふんづけて バキバキと おって しまった。
ギガノトサウルスが あるくと じめんが ゆれて、まるで じしんだ。
めだまは ギラギラ もえて たいよう みたいだ。
ギガノトサウルスの まえには、ちいさな きょうりゅうが たくさん いる。
ヴェロキラプトルの むれ だ。
ギガノトサウルスは ヴェロキラプトルを ねらって いるのだ。
このままでは みんな たべられてしまう。
そのとき、
バッ!
と、いっぴきの ヴェロキラプトルが まえに とびだした。
なかまたちを にがしてやる ために たたかおうと しているのだ。
ちいさな ヴェロキラプトルが……
おおきな ギガノトサウルスと……
にらみあい……
にらみあい……
にらみあって……
ダダッ!
ヴェロキラプトルが はしった!
ちかづいて ジャンプして ギガノトサウルスの せなかに とびのった!
ガブッ!
ヴェロキラプトルが かみついた。
きばが ギガノトサウルスに つきささり、まっかな ちが ブシャブシャ ふきだした!
いたい!
ギガノトサウルスが ゴアァ! と さけんだ。
しかし、ギガノトサウルスは つよい。
いたいのを がまんして、おもいっきり くびを ふった。
ブゥン!
ふりまわされた ヴェロキラプトルは、じめんに なげとばされて しまった。
そこへ、ギガノトサウルスが、ふみつぶしてやる! と、はしってくる。
ヴェロキラプトルは とびおきて、はしりだした。
あっちへ ダダダダッ……!
こっちへ ダダダダッ……!
すばやく はしりまわって ギガノトサウルスの こうげきを ぜんぶ よけた。
ヴェロキラプトルの からだは ちいさい。
ふつうに たたかったら、ギガノトサウルスには かてない。
でも、あしは とても はやい。
だから すばやく うごいて ギガノトサウルスを とまどわせるのだ。
ギガノトサウルスが いらいらして ヴェロキラプトルに かみつこうとした。
だが、ヴェロキラプトルは、ぴょんと ジャンプして よけた。
そして、また ギガノトサウルスの くびに かみついた。
ギャアッ!
ギガノトサウルスが さけぶ!
ギガノトサウルスは もう ちまみれだ。
だが……
それが よくなかった。
ギガノトサウルスが ほんきで おこって しまったのだ。
ガォォッ!
ギガノトサウルスは ヴェロキラプトルに かみつかれたまま はしりだした。
そして もりの きに からだごと ぶつかった。
ヴェロキラプトルは ギガノトサウルスと きの あいだに はさまれて、つぶれて しまった!
かみつく ちからが なくなって、ヴェロキラプトルが じめんに おちていく。
ズン……
じめんに たおれた ヴェロキラプトルの ほうへ、ギガノトサウルスが ちかよって くる。
ヴェロキラプトルは たちあがろうと したが、もう ちからが のこって いない。
ガブッ!
ギガノトサウルスが ヴェロキラプトルの おなかを かみくだいた。
ギガノトサウルスの かちだ!
だが……
ヴェロキラプトルが がんばって たたかった おかげで、なかまたちは みんな にげることが できたのだった。
こうして たたかいは おわった。
おわり
きょうりゅうバトル! ギガノトサウルス vs ヴェロキラプトル 外清内ダク @darkcrowshin
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