一方その頃

―――某所・高層ビル内


「なぜ失敗したというのにのんびり戻ってきてるんだお前!?!?人選を間違えたんだからそっちにも責任ってもんがあんだろ?なぁ!!!ほら……!なんとか言えって!」

長い髪を振り乱し、土下座した人間の背中を踏む男。きっと黙っていれば美しいだろう顔を怒りに歪め部下を詰っている。

「この!!!!遭王原アオバラ財閥の後継にして【砂上のバラ】最古参幹部のオレに!!!遭王原アオバラ 竜頭リュウズに恥をかかせるなんてな!!全く許し難い所業だ!」

背中から足を退けて地団駄を踏む。メタルフレームのメガネが今にもずり落ちそうだ。

「社長、そろそろ会議のお時間です」

横に控えるスーツの男が偉そうな男に囁いた。

「そうか……ハハハ、時間に助けられたなぁ。次はないと思えよ」

遭王原は捨てセリフを吐くと、部下を引き連れて去っていった。

さんざん踏まれた男がボソリと呟く。

「クソッ、誰だか知らんが妨害さえなければ今頃……!徹底的に調べて、潰してやる……!」


to be continued……?

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Daydream on Alizarin 鯛谷木 @tain0tanin0ki

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