第2話 魔法の特徴

それから彼は1年間、ずっと泣き続けた。

2歳になって歩けるようになってからは彼は家族から離れるように過ごした。

よちよち歩きながらも、彼はとある場所に向かった。


それは図書室だった。

彼は早くこの家を離れようと図書室に色んなことを調べに来たのだ。

え?なんでただの家に図書室があるかって?


それはまぁ普通の家じゃないからだよ。

だって母が魔法のエキスパートで、父が大魔王っていうやばい家族に生まれたんだから。

そんな家族の家なんだから図書室なんてあるに決まっているだろう。


その図書室で彼は何を学んでいるのか、

基本的に、基本的な魔法が載っている魔導書。この世界のマップ。読み書き。人間の国の法や常識などいろいろなものが載っている本もあった。


彼はずっと熱心に熱心にそれらの本を読んでいた。

それを5時間ほどずっと読んでいた。

それは1ヶ月続いた。


その後、彼は魔法の訓練を始めた。

魔導書には全属性の魔法が載っていた。

魔法とは魔力を込めることで、念じた属性の魔法になるもの。

魔法には、火、水、地、雷、風、爆破、氷、光、闇、そして無の属性がある。

無属性は全ての者が持っており、魔法も変わるため全属性には含まれていない。


魔法には適正があり、適正がないものは精々初級の魔法しか使えない。


ここで魔法の階級の話をしよう。

魔法には属性ごとに階級がある。

初級、中級、上級、超級、そして神級がある。

魔法の階級が上がるごとに消費する魔力が上がるがその分威力が上がる。

でも、魔法には特徴があり、魔法のデカさを大きくすれば威力は下がるがその分、範囲が広くなる。逆に魔法のデカさを小さくすればその分、威力が上がり、スピードも上がる。


だから初級魔法をとてつもなく小さくすれば弾丸のような魔法になるということ。

だから魔法を大きくするのは基本的に上級以上と言われている。

だが小さくする強みはもう一つある。


魔法はいわば魔力を外側から覆う殻のようなもの。その中には魔力が詰まっている。

魔法が小さくなるのは魔力を凝縮しているからだという。

なら殻も小さくなるのかと言われればそういうことでもない。

殻の大きさは変わらないのだ。


そしてここから、殻の大きさが変わらないということはその分魔力を入れるということ。

つまり、それを全部凝縮したら、普通のサイズで極限まで小さくしたかのような威力とスピードになるのだ。

これが魔法を小さくすることの強み。


そしてこの世には詠唱というものは存在せず、心の中でその名前を念じると魔法が出てくるらしい。

そのあとの調整などは自分が行うのだ。

だから覚えておいて損はない。


これらのことを学び、すぐさま魔法を使おうとした。

でもここで彼は気づく。(俺って、魔法の適正ってどれぐらいなのだろう)と。

その魔導書には測定の仕方も書いてあった。


『グラスに自分の血を少量入れ、‘神よ。私の魔法適正はどの程度ですか?’と念じる』と書いてあった。

ゴアはそれを疑いもせず、どっかにあったグラスに血を入れ、‘神よ。私の魔法適正はどの程度ですか?’と念じた。

すると、グラスの血の色が赤色、青色、茶色、黄色、黄緑色、黒っぽい赤色、水色、金色、紫色と次々に変化していった。

そして最後に透明になり、グラスの血はなくなった。


「あれ?俺ってもしかして?」

ゴアはそこで自分が持っている魔法適正に気づく。


「全属性適正持ち!?」

静かな図書室で一人、そう叫んだのであった。

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どうも!みなさん!未確認異常生命体 ゴアです!

今回は魔法の特徴について語られました。

次の話どうしようかな・・・


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愛で強くなる俺は好きなものを守りたい マヨきゅうり @goa0718

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