第1話 護愛の転生と崩壊
俺は一瞬、こちらを見つめる三人を見た気がした。
一人は長髪銀髪の大人っぽい女の人が願うようにこちらを見つめている。
一人は短髪白髪の可愛い感じの女の人が悲しそうにこちらを見つめている。
一人は長髪金髪の綺麗な女の人がこちらを優しそうに見つめていた。
彼女らはこちらを見て、俺に囁くように言った。
「やがてキミは私たちと結ばれる」と。
そして彼は彼の知らないどこかへと向かうのであった。
それを三人はずっと見ていた。
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目を覚ました時、俺は長髪金髪の美人に抱かれていた。
でもさっき見た女の人じゃなくて、赤ちゃんを抱く聖母のような人だった。
彼女を見上げていた俺は違和感を感じた。
(あれ?何で俺は抱かれている?こんな美人を見上げるのもおかしい。しかもこの手の感覚はまさか・・・)
そこで俺は自分の体に目を向けた。
そこにはかつての体ではない小さな体だった。
(やっぱり・・・俺、転生してる!?)
と俺は驚愕した。仕方ないじゃん!自殺したら赤ちゃんになってるんだぞ!?
そして彼は一つのことを思い出す。
それはかつて自分がかかった呪いのことを。
(まさか・・・俺の呪いのせいでこの人も殺すかも知れないのか!?)
その考えに至った時、困惑と同時に恐怖、後悔が溢れ出てくる。
彼の心は暗くなっていった。
そして、
(嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ、嫌だ!!!!)
と、壊れるように心の中で叫んだ。
彼がそんなことを思っている時、金髪美人が声を出した。
「この子の名前はどうしようかしら・・・あっそうだ!ゴアとか良さそうかな?」
そう言われて、俺は前世の名前を呼ばれたのかと思った。
でもその前に彼女が名前を決めると言っていたため、偶然だなと俺は思った。
でも、その後に
「前世では全然護愛ちゃんを幸せに出来なかったから、今回は絶対に幸せにしないとね。」
と言われ、俺の心はさらに暗くなり、折れてしまった。
そして、この世に絶望し、己を呪うように叫んだ。
だけどそれは、彼の母である
彼が絶望しているのを知らずに。
彼は夜になるまで寝るまでずっと泣いていた。
それが護愛が転生して一番最初に起きた出来事だった。
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レイ・イエローガーベラ 女性 20歳
虹の力を持つ巫女。全属性魔法を使う。
ゴアの母であり、前世での護愛の母。
彼女の魔法の技術は世界でも10本の指には入る。
前世で護愛を幸せに出来なかったと後悔し、今世でゴアを幸せにしようと誓う。
なおゴアが前世での護愛だと言うのは気づいていない模様。
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どうも!未確認異常生命体 ゴアです!
今回は護愛の転生とレイの初登場でございます!
今後のゴアの行動はどのようになっていくのか!
それは作者にもわかりません!(まだ決めてません!)
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