赤い瞳が君を見ている

「名前は望月楓。趣味は殺し――剣道。よろしくお願いします」
可愛らしい口から鈴のような声が教室に響き渡る。

しかし、その声は僅かな圧を伴っており、教室の中は異様な雰囲気となった。
しかも、一つも表情を変えないため更に圧がすごい。

蓮の直感は、目の前のこいつが襲撃の犯人だと訴えている。

初めて見た彼女(=望月楓)の笑顔は、
とても性格の悪そうなものだった。