四角

@niconico555

第1話

「あぁよかった」

彼は目の前の死体を前に安心してつぶやいた。遠くにはサイレン、警官の足音が聞こえてくる。いまになってようやくわかるどんな形でも終わりは救いだ、それでおしまいなのだから。彼の自由がなくなるまでほんの数分の間だがすべてのことから解放され本当の意味で自由になった。この時間がもう少し続くことを望みたいがそうもいかない、警官が彼の身柄を確保する。でも未練はないすべてのことは終わったのだから。

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