イチャイチャ

 オレは奈美ちゃんたちを守りたいってきちんと奈美ちゃんに伝えた。

 

 

 そしたら奈美ちゃんは、

「え?二人って…三人かもしれないし四人かもよ?」

 と言い出した。

 

 

 ⁉︎

 

 え…まさかお腹に一人しかいないって思ってたけど…双子⁉︎

 いや、三つ子かもしれないし…なんならもっといらっしゃるかもなの⁉︎

 

 これは…バイトいくつ掛け持ちすりゃいいのさ…?

 

 まぁ、バイト入れるだけ入りたいな。

 奈美ちゃんと赤ちゃんが安心して暮らせるように頑張らなきゃだ。

 

 

 てか…そんなお腹でてないのに…子だくさんだなんてだれが予想したのさ?

 

 

 オレは…ほんとに考えが浅いのかもしれない。

 

 勝手に一人なんて決めつけて…。

 

 

「奈美ちゃん‼︎オレ何人でもウェルカムだから‼︎だから、奈美ちゃんの子ども一緒に育てたい」

 と、真剣に奈美ちゃんに訴えかけた。

 

 

 すると奈美ちゃんは、少し恥ずかしそうに

「うん。ありがとう。わたしも壮太と一緒に頑張っていきたい」

 と言ってくれた。

 

 

「あ、ところで名前決めなきゃだけど…実は何人いらっしゃるの?」

 と質問すると奈美ちゃんは、

「えー、そんな先のことわからないよー」

 と言い出すんですよ?

 

 先のことって…

 あと二か月しかありませんけど⁉︎

 

 

「えっ、病院で診てもらってないの?」

「診てもわからなくない?予言とかじゃないんだから…」

 なんて奈美ちゃんが呆れ笑いしました。

 

 

「奈美ちゃん…今の医学って発達しているんだからね?お腹の中なんて余裕でみれるんだよ?」

 と教えてあげると奈美ちゃんったら、

「そ、そうなんだ。すごい詳しいんだねー。もしかして産婦人科の医師になるの?」

 と、感動していた。

 

 

 え?

 だって…

 

 エコー写真とか奈美ちゃんみたことないのかなー…。

 

「奈美ちゃんって白黒のエコー写真とか知らなかったりする?」

 と聞いてみた。

 

 そしたら当たり前のように、

「お姉ちゃんの赤ちゃんがお腹にいた時に見せてもらってるよ。それはみんな知ってるんじゃない?どうして?」

 と不思議そうにオレをみる奈美ちゃん。

 

 

 …それは知ってるのか。

 

 

「奈美ちゃんは、まだ産まれてくる赤ちゃんの記念撮影してないんだよね?」

「えっと…そりゃね。」

「行く?一緒に」

「え?」

「病院で写真撮ろう?」

 

 …

 

 奈美ちゃんは、黙ってしまった。

 

 

 …

 

 …

 

 オレは、なにか間違えてしまったのだろうか?

 

 ちょっと強引だったかな…

 

 …

 

「ごめん、奈美ちゃん。オレ少しでしゃばりすぎたね。」

 と謝った。

 

 すると奈美ちゃんは、

「今って、まだできてもない赤ちゃんの写真がほんとに撮れるんだ?すごいね」

 と驚きの顔を見せた。

 

 

 え?

 できてもない赤ちゃんって…

 

 そりゃ、わかったらすごいな。

 

 

「そんなこと、できんの?」

 オレもびっくりだ。

 

 

「え、だって壮太今言ってたよね?写真撮りに行こうって」

「それは、今お腹にいる赤ちゃんね。未来の赤ちゃんは…撮れなくない?」

 

 …

 

「今お腹にいる赤ちゃんって…壮太…どういうこと?だれのお腹に赤ちゃんがいるの?さっきプロポーズしてくれたのってなに?」

 と言い出す奈美ちゃん。

 

 

 ⁉︎

 

 プロポーズ?

 

 …

 

 あー、でもそうなるか。

 一緒に子ども育てたいって言ったもんね。

 

「てか、奈美ちゃんのお腹に赤ちゃんいるでしょ?オレはその子のことを言ってて…」

 

「え?わたし赤ちゃんいるの⁉︎」

 奈美ちゃんは、驚いて自分のお腹をさすった。

 

「いるんでしょ?ところで何人?」

 とオレは優しく奈美ちゃんのお腹をさすった。

 

 そしたら奈美ちゃんは、

「壮太って…エスパー?」

 とキョトンとした。

 

「え?エスパー?」

 オレもキョトンとした。

 

「だって…わたしにいるはずもない赤ちゃんいるとか…」

「え?どういうこと⁇すでに産まれてるとか⁉︎」

「え?産まれてるってどういうこと?」

 

 …

 

「八か月」

「八か月?なに?どういうこと⁇」

 奈美ちゃんは、少し気味が悪いような寒気がするような感じでオレをみた。

 

 

「だって…オレの部屋に初めて来た時、産まれてるって…八か月だって言ったよね?」

 と、奈美ちゃんの目をがっつりみて聞いた。

 

 

 すると奈美ちゃんは、一瞬ハッとして…それから顔を赤らめた。

 

 そして恥ずかしそうに、

「産まれるは…その…腹痛的なね…?あのー、バイキング料理食べ過ぎて…お腹こわして…さ。でも、彼氏の家に初めてお邪魔して腹痛でトイレこもるの恥ずかしくて…ね。」

 と、オレをチラッとみた。

 

 あー…そういうことか。

 

 

「でも、八か月って…なに?」

「あー、それはたぶん…八って言ったやつだよね?」

「うん。」

「それは…はら八分目ってことで…まだもう少し食べれたけどね…的な…てか、恥ずかしい〜…」

 と奈美ちゃんが手で顔を覆った。

 

 

「マジか!じゃあ奈美ちゃんは、妊婦さんじゃないんだ?」

「もちろんだよ。だって…わたしまだそんなこと…」

 と、またも顔を赤らめた。

 

 元カレとそんな仲じゃなかったらしい。

 

 

「奈美ちゃーん、よかったー」

 と優しく奈美ちゃんを抱きしめた。

 

「壮太…学校で今までわたしのこと過保護って言われても守り続けてくれてたのって…そういうことだったんだね?ありがとう。大好き」

 

 と、奈美ちゃんもオレに抱きついた。

 

 

 ふと、視線を感じ外を見ると…

 

 

 ⁉︎

 

 オレは咄嗟に奈美ちゃんから離れた。

 

 そして奈美ちゃんも何事もなかったかのように窓を開けて、

「暑いなぁー…あはは…」

 といい、なんにもないですアピールをした。

 

 だれにって?

 

 外にいたお弟子さんに。

 

 ちょうど、木の手入れしていて奈美ちゃんの部屋が丸見えだったというわけでして…

 

 

 

 オレと奈美ちゃんは、顔を見合わせて笑った。

 

 

 そしてお弟子さんから見えない角度に奈美ちゃんを抱き寄せて、キスをした。

 

 

 そしたら奈美ちゃんが

「壮太、キスしても赤ちゃんできないからね?」

 と笑った。

 

「そんなこと知ってます」

 といいまた奈美ちゃんにキスをしたのでありました♡

 

「わたし、将来子どもは最低二人は欲しいな♡」

「うん。オレ頑張るね」

「なにを?」

「色々だよ♡」

「そっか。早く壮太の赤ちゃん産みたいなぁ♡」

 

 ‼︎

 

 そんなこと言われたらオレが暴走してしまうって‼︎

 奈美ちゃんは、突然そんなこというんだから…

 

 

 でも、オレは頑張って抑えた。

 

 お弟子さんにも見られちゃうかもだし…

 

 

 

「それは、オレが一人前になってからね?だからそれまでは、かわいいイチャイチャたくさんしようね♡」

 

 と、奈美ちゃんとたくさんイチャイチャしました。

 

 チュ〜♡ギュ〜♡チュ〜ってね♡

 

 

 

 

 こうしてオレの勘違いは、無事勘違いで済みましたとさ♡

 

 

 

 

 おしまい♡

 

 

 

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付き合って三ヶ月の彼女がなぜか妊娠八ヶ月なんだってよ⁉︎どういうこと⁉︎ 猫の集会 @2066-

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