そして、岡山 ~ 幕間の解説
第6話 新幹線岡山開業後の山陽特急
このお話は、1973年9月の山陽本線の特急列車を舞台にしております。
新幹線岡山開業がその前年の1972年3月、そして博多への延伸が1975年3月ですので、ちょうどその中間地点の時期となります。
岡山開業以前は関西から多数の特急・急行列車が山陽本線を上下行きかっていましたが、岡山開業後は、夜行列車と一部の昼間の列車を除いて岡山発着となりました。さすがに岡山八着の寝台特急は「月光」だけでしたが、昼間の列車は気動車特急2本と電車特急数本だけとなりました。
これは、岡山ー大阪間の需要がそれなりにはあることと、何より電車特急の運用上大阪まで回しておかないと、北陸方面の特急列車と共通運用できないこと、来たる博多開業後のことも考えると関西と九州に電車を分散できないこともあったと思われます。
案の定かどうかなど論ずるまでもなく、関西方面からも基本的には新幹線で岡山まで来て、そこで乗り換えてさらに西へと向かう客が圧倒的多数はとなりました。
となればテキメン、これだけの幹線にもかかわらずガラガラのまま走ることになるのは必然。岡山から東はほとんど客が乗っていない日も多かったようです。
もっともそれを逆手に取れば、先の5話のようにあえて新幹線に乗らず空いた特急列車に乗って岡山入りするという手もなくはないわけですが。
石村教授と八木青年の岡山での物語は、本編とは別枠でいずれ公開します。
次回は、翌週の復路。岡山から京都までの旅路を御紹介いたします。
列車は、岡山9時54分発の広島発新大阪行特急「しおじ1号」、新大阪から京都までは新幹線のこだま号で、京都到着は12時30分となります。
帰りもまた、満席とはほど遠い状況下で話が進んでまいります。
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