20240709-1
精神科通院だった。
症状は安定しており、話すこともそんなにないので、息子のランドセルを買ったことを主治医に告げて、感染予防のアクリル板越しに写真を見せた。
「ほう……カッコいいですね」
どんなランドセルだったかというと過去日記はこちらである。
https://kakuyomu.jp/works/16818093079667210799/episodes/16818093079711656570
薬は変わらず、次回は二十六日ということで席を立ちかけたら、主治医が言った。
「さっきのランドセル、もう一度見せてください」
今度は直接スマホを手渡した。近くでまじまじと見る主治医。
そして、彼は笑った。
ここは七年くらい通っているが、あんな笑顔を見たのは初めてではないだろうか。主治医の年齢や家族構成は全く知らないが、お孫さんがいると言われても納得できる感じの方である。案外、子供好きなのかな。
ちなみに診察と薬の待ち時間中は、いつか取りかかるつもりの長編の年表を作っていた。つるよしのさんがNolaのツールをお使いだったということを知って真似っ子させてもらった。
つるよしのさんの作品はこちら。
梨子割(七月中に公開停止とのことです)
https://kakuyomu.jp/works/16818023212696611765
昭和元年から始まる男二人のクソデカ感情劇である。私はこの作品が大好きで、連載中は公開直後に読みに行って心の中で叫び声をあげていた。
キャラクターたちが昭和の出来事に翻弄される作品であり、もちろん第二次世界大戦があり、東京オリンピックや当時の流行歌も出てくる。
主人公の良太郎くんは私の子でもある。
いや、なんかね、つるさんに「認知してください」って言われまして……ええ……確かに惣山テイストが入ったキャラクターですね、彼。
途中で「ラストはきっとこうだろうな」と想像できてしまい、覚悟して読むことになるのだが、そのシーンが本当にいいのでオススメです。そして「本当のラスト」でしびれます。邦正ぁ!
あ、梨子割大好きすぎて長くなった。
私の作品の話に戻ると、「つるさんが昭和やったんで私は平成やりますわぁ」等という軽いやり取りから始まったものである。
年表には、平成の出来事と主要キャラクター五人の出来事を埋めていったのだが、これがなかなかしんどい作業で、しかしここをしっかりしておかないとプロットを立てる時に困るので気合いを入れて作った。
主人公の賢治が銀行員で、平成元年に入行した設定なのだが、出世街道はまだ下調べが足りないので置いておき、子供の伊織と瞬くんの成長をメインに整理していった形だ。
平成元年生まれの兄、伊織はどっぷりゆとり世代。平成十五年生まれの弟、瞬くんは、脱ゆとり世代で英語必修化の世代だということがハッキリしたのでよかった。
まあ、ここで作った設定の六割は直接本文に出てこないと思いますがね! 土台だ土台!
こちらの長編はタイトルすら決まっていないし、下調べせなあかんしで、執筆できるようになるまでにはまだまだかかると思いますが、まあ、死ぬまでには……。
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