馬鹿どもの仮想世界日記

西条三日月

第1話 イカれたメンバーを紹介するぜ!

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前書き

ちょっと人が多すぎてセリフが多めになってしまいましたが。今の季節の気温くらいの暖か…クソ暑い目で見守ってください。

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2027年


バーチャルリアリティの技術が進化し

VRの中でも五感を感じれるようになった


そんな中新作のVRゲームが発売されるという発表があった。


そのゲームの名前はリベル。


広い世界をスキルを使って旅をするオンラインRPGらしい。


そしてこのRPGにはユニオンというチームシステムがあり、

ゲーム内に出てくるモンスターを倒したり

未知の場所に行ったりするとポイントが溜まっていく。


ポイントを多く持ってるユニオンはランキングで一位になれる。


有名になれるというわけだ。


僕の目的はこのゲームでユニオンを作り、ポイントを貯めて1位になって有名になること。


その知名度であら稼ぎしてやるぜ。



今日はリベルのリリース日


僕はVRを起動する。


もうゲームの中で仲のいいネッ友と合流しる約束をしているわけだが。


20分遅刻した。


なぜならこのゲームのリリース開始時刻が朝の4時だからだ。


少し仮眠を取っていたら寝過ごしてしまった。


「おまたーせー」


「お、やっと来た」


「はやくやりたいんだが」


「お前早く来いよ!」


20分遅刻したのにこの反応。


こいつらとは長い付き合いだが、本当にいいやつだ…………多分


僕はそんな呼ぶ声に向かいそ走ってそいつらの方に近づいていき、ネッ友の女の方にさらに近づき抱きつく。


「おお!ほんとに感触があるんだな!」


「香りもする!」


普通にシンプルなセクハラだ。


「これってゲームの中だけど訴えれるのかな。」


「待て落ち着け冗談だ」


突然だがイカれたメンバーを紹介するぜ!

今僕が抱きついてるのがアリス。

名前は好きなキャラから取ったらしい。

特徴は馬鹿だ。


「だからお前セクハラ野郎って言われるんだよ!」


こんな酷いことを言ってくる奴はユウリ

名前の由来は百合に挟まれたい願望があるらしくそっから取ってユウリらしい

やっぱり特徴は馬鹿だ。


「早くやりたいんだが」


この馬鹿せっかちの奴がリュナ。

こいつはショタリョナが好きらしい。

だからこの名前。

正直気が合わん。

特徴はもちろん馬鹿だ。


あっ、あと僕の名前は霜月。

誕生日が11月だからって理由だ。

面白くないだろ?


「あれ…ちゃんと感触があるけど…」


「アバターの胸ちょっと盛ってます?」


前顔から下の写真を送って来た時はもうちょっと小さかった気がする。


「やっぱり霜月、次会う時は法廷かもしれん。」


「え、ちょ」


一方ユウリとリュナは。


「あいつらどうする?」


「抱きついてイチャついてるしいいんじゃない?ほっといて先行こー?」


「んー、そうするかぁ」


「てかさー、このゲーム年齢制限が18歳からだったけどさ。」


「うーん」


「そんなエロ展開どこであるんだろうな」


「あるわけねぇだろww」


「このアバターってどこまで作られてるんだろう。ちょっとユウリ脱いでみてよ。」


「男に脱がしたところで何も出ないぞ」


「じゃあ後でアリス脱がしてみるか……」


「カメラは任せろ!」


「ユウリ…お前ワイがアリスの服脱がせるところ見たいだけだろ……」


「もちろん」


「俺らみたいな奴がいるから年齢制限あるんだろうな。」


「確かに」


《霜月視点》


僕たちは武器屋に向かいゲーム内マップを開きながら歩いている


最初から少しのゲーム通貨が配布されているので武器屋で少しの武器やスキルを買うことができる。


このゲームにはRPGによくあるSTRやDEXなどのステータスは無くスキルや武器を駆使して戦うため、最初の武器選びが大切なのである。


僕は1つ気になることがあったのでほか3人に聞いてみた。


「このゲームって18歳からの年齢制限があったけどさ」


「そんなエロスティックな展開どこにあるんだろうか。」


そうするとユウリは呆れた顔をして


「お前もか…」


「わんちゃんえっちなお店とかあるんじゃないか!」


「えちえちな格好したサキュバスにご奉仕されるさ!」


「お前は一回黙ってVRをブッ〇オフに売ってこい」


「このVR30万するのに……」


そうこう話しているうちに武器屋についた。



僕らはあれやこれやと武器を選び

一人一人自分に合う武器を購入した。



ユウリの武器は双剣。理由は………………


【数分前】


「なぁ霜月。」


「この両手剣、片方ずつに女の子の名前をつければ百合に挟まれることにならないか?」


ユウリは天才的発明をした顔をしている。

僕はなんの感情もこもって無さそうな声で


「おーそれは大発明だなー、お前は馬鹿で天才かもしれん」


と適当に言っておいた。


くだらない理由だ。


アリスの武器は刀。理由は………………


「ねぇ霜月。」


「この刀めっちゃかっこよくない?」


アリスは刀を俺の方に向けて見せてくる。

あぶねぇだろというツッコミは返答が怖かったのでやめておいた。


「僕の顔の方がかっこいいかな」



「ハイハイソウダネ」


僕のくだらないボケは棒読みで乗り切られてしまった。


「この刀さ、色変えられるんだよね」


「へぇー」


「みてみてー。ゲーミング刀」


アリスは刀を虹色に光らせてまた見せてくる

うん、クソダサい。

だけど少しクスッときてしまったのがウザイ


「クソダサいから黄色とかにしとけよ。」


かっこいいからって理由らしい

かっこいいからって選ぶのは小学校の裁縫セットまでだがな……


リュナの武器はクナイ


あれ……刃物多くね。

まいっか。


理由は…………


「おい霜月。」


「デザートイーグルとか無いの?」


「あるわけねぇだろ」


「遠距離武器が使いたいのに!」


「じゃあ弓とかいいんじゃないか?かっこよさそうだろ?」


「弓とかより石投げた方が威力出るわ。」


「お前先祖の知恵をフィジカルで壊そうとすんなよ」


で、投げた方が強いってことになってクナイになった。

あとショタを見つけたらナイフとしても使えるからな……あはは


僕はもちろん抵抗するで?

拳で。


スキルを買いすぎて武器を買えなかった。

なので僕の武器は拳だ。

僕が1番先祖の知恵をフィジカルでぶち壊そうとしてるかもしれんな。


「じゃ!お待ちかね!街の外に出ますか!」


「楽しみー」


ここから馬鹿どもの物語が始まる。

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馬鹿どもの仮想世界日記 西条三日月 @tadanosyousetukaki

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