第29話 魔力操作
〜王立魔法学院 地下4階〜
たかとし
【ハオくん、なんで僕たちだけ
呼び出されたんだろう??】
ハオ
【多属性持ちだからだろうな。
それより気を引き締めろ。なにかあるかも】
たかとし
【多属性はよくわかんないけど
僕たちまだ入学初日だよ!?
なにかあってもどうしようも.....】
試験管
【よく来てくれたわね。2人とも。
さっき試験管させてもらってました
ミネです。宜しくね!】
たかとし
【あ、はい。こちらこそ!
あの、それで僕たちはなぜここに??】
ミネ
【そうね、時間もないし早速説明するね。
実は本来属性というのは1人1つなの。
だから多属性の君たちは史上初なのよ。】
ハオ
【そんなに珍しいのか】
ミネ
【そうなの。だから学院のために
実験に付き合ってもらおうとおもって】
たかとし
【実験??】
ミネ
【動くな】
ハオ
【なっ!?】
ハオとたかとしは動けなかった
ミネ
【ごめんなさいね。毎年優秀な人材を
頂いてるの。今後の魔法の発展のために
どうか犠牲になってちょうだい】
たかとし
【い、いやだ!!やめてくれ!!】
ハオ
【クソっ!!魔法が、、、】
ミネ
【アンチマジックエリアだからね
魔法は使えないの。ごめんなさいね】
たかとし
【なんで君は魔法を使えるんだ!?】
ミネ
【あの方が力をくれたのよ。ふふふふふふ】
たかとし
【あの方?】
ミネ
【崇高なお方。私ごときが名前を
呼ぶのは失礼なの。】
【至高なるお方。あの果てしない大魔力
まさに神も超越した宇宙そのものよ】
ハオ
【なんの能力だ。。。なぜ動けない!!!】
ミネ
【これはあの方の力の一端を
貸していただいてるの。
そうね、特別に教えてあげる。
これはね
<思ったことを口にしたらその通りになる>
そんな馬鹿げた力なの】
ハオ
【そんなふざけた能力あってたまるか!!】
ミネ
【信じてないのね。じゃあ証明するわ】
《たかとしの水属性を私のものに》
ドゥゥゥゥゥゥゥウン
ピチャッ
たかとし
【ガァアアアアァァッッッッッ】
たかとしの胸部から水色の宝玉が
抜き取られた
宝玉はミネの胸へと吸い込まれる
ミネ
【はぁ//んっ
これがあのお方の力......素晴らしい...】
たかとし
【はぁ....はぁ.....ほんとに...力を....】
ミネ
【君たちの闇、時、水、雷と私の土
人類史上初の5属性となる
ようやく。これでようやく大魔道士に】
ハオ
【頼む辞めてくれ....嫌だ嫌だ.....嫌だ嫌だ嫌だ】
たかとし
【僕たちが何したって言うんだ....】
ミネ
【騒いでも無駄よ。ここには誰も入れない
そう。私以外ね
さぁ、残りの属性も頂いちゃいましょう】
《ハオくんのかみな》
???
《トレース 開闢ノ勇者 カルト》
《天稟光乱舞》
雷を纏った剣から無数の斬撃が放たれる
ミネ
【《土魔法 アースウォールEx》】
スパンッ スパンッ スパンッ
ミネ
【この硬度を一刀両断....さすが勇者ね。
光宙くん】
光宙
【・・・】
たかとし
【光宙くん!!!ありがとう!!】
ハオ
【助かったか....?光宙、ここは魔法が
使えない!油断するなよ!】
ミネ
【邪魔してくれちゃって....いいわ。
貴方の光属性も私がもらう】
《光宙の光属性を私のものに》
・・・
光宙
【どうしたんだ?早くとれよ】
ミネ
【なぜ力が発動しない!?】
光宙
《トレース 終焉の勇者 セロ 》
【幕引きだよ。試験官さん】
《終末のレギエ》
闇色に染まった剣から暗黒の波動が
放たれる
ミネ
【ふん、防いでみせる】
《土水混合魔法 タイタンの盾》
ブゥゥゥゥゥゥン
【なっ】
光宙
【この砲撃の効果は分解 さよならだ。】
ミネ
【や、やめろおおおおおおあああああああああああああああああああああああ
天蓋の宙は不滅だああああああああああ】
ミネの身体は分解された
水色の宝玉がたかとしの身体へと還る
光宙
【天蓋の宙.........】
ハオ
【助かった....光宙ありがとう...】
力の差を見せつけられたハオは
少し落ち込んでいた
たかとし
【光宙くん、ありがとう。本当にありがとう
君が来なかったら死んでいたよ....】
光宙
【危険感知が大きな警報を鳴らして
いたからな。間に合ってよかった。】
ハオ
【君の能力って一体...】
光宙
【雷と光の魔法とは別に6人の勇者を
トレースできるんだ。ハハッ。チートだよね】
ハオ
【まったく。ふざけた勇者だ】
光宙
【さ、帰ろう。魔力操作の授業だよ】
たかとし
【待って!この扉なんだろう?】
地下4階の奥に不思議なオーラを放つ
扉があった
ハオ
【関わらない方がいいんじゃないか?】
光宙
【そうだぞ。ここでは何も見なかった。
それでいいだろ?】
たかとし
【いや、やっぱり気になるよ!!】
たかとしが扉に魔力を流す
カチッ カチッ カチッ
ゴゥン ゴゥン ギギギギギギギギギギ
カシャッ ギィィィィィィイ
扉が重い音を立てて開く
たかとし
【ゴクリ........】
光宙
【なんかやばい感じがするし
引き返そうたかとし】
たかとしは扉の中へと入る
ハオ
【はぁ。仕方ない、光宙も行こう】
3人は扉の奥へと進む
底にはイスが一脚
周囲には魔法陣が8つ描かれていた
椅子の上には1枚の紙切れが置いてあった
光宙
【なんだか不思議な気配だ.....】
たかとし
【紙になにか書いてある】
ハオが紙を手に取る
たかとし
【なんて書いてる?】
《全.....のアー......クトが.....揃.....時
ガ.....の.....聖.....天.......眠.......
レオン・ノエル・クロムワイズ》
ハオ
【字が霞んでよく読めない.....だが最後に
レオンと.......】
たかとし
【レオンくんてあのレオンくん??】
光宙
【まさか??ま、戻ったら聞いてみよう
さ、ほんと戻るよ!僕に捕まって】
たかとしとハオは光宙の肩に触れる
光宙
《転移》
シュンッ
............
........
....
トコ
トコ
トコ
???
【ミネを倒すとはな。さすが勇者だ
死ぬなよ......】
..........
......
...
光宙
【ふぅ。何とか間に合ったね】
辰馬
【よし、お前ら!揃ってるな?
今日から本格的な授業をはじめる!
まずは基本的な魔力操作からだ!
ビシバシ鍛えてやるから覚悟しとけ!!】
孝一郎
【先生!!!お腹がすきました!!!】
辰馬
【お前、食べながらお腹空くタイプか】
孝一郎はポテチを食べている
それを見て周りは爆笑していた
なぁんて。そんな思いでもあったなぁ
あの頃は毎日が新鮮で楽しかった
ほんとに刺激のある毎日で、クラスメイトと
しのぎを削って戦って強くなって。
この先もずっと、ずっとずっと幸せな日々が
続くと思ってたのに。
...んで........なんで.......なんでなの.....
どうしてこうなっちゃったのよぉ.....
大雨の中、地面へ座り込んだみぃは
墓石をさすりながら呟いた
第29話 完
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次回30話 天蓋の宙
神がいないのなら、僕が神になろう @noahmarumaro
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