応援コメント

シアハニー・トラジェディ(前編)」への応援コメント

  • 愛しているがゆえの決断が、辛いです。
    もし格差がなければ、と思わずにはいられません。

    作者からの返信

    蘇芳 様、読んでくださり、また感想もくださりありがとうございます……!
    デュランは、ただ、アネモネのそばにいられればそれでよかったと思います。アネモネの家のお金が目当てだったわけではなく、ただただ彼女のことが好きで、一秒でも長く一緒にいたかっただけだと思います。

    もし格差がなければ、もしデュランの生物学上の父が母子を捨てず、せめて中流階級の家庭環境だったならあるいは……二人の幸せな未来は、あったかもしれません。
    デュランが悪かったわけでもなく、また、アネモネの両親が絶対的な悪というわけでもなく……シアハニーという場所の歪みを、大人世代からの負の遺産をまだ幼い彼らが一身に受けてしまいました。続きも鋭意執筆中ですが、彼らがどう生きていくのかに焦点を当ててがんばっております。ありがとうございます🙏

  • 濁った世界で生きてきたデュランにとって、アネモネは天から舞い降りた天使でしたね。

    貴族と平民の恋は、茨の道でしかないのでしょう。
    アネモネの両親も、手切れ金という形でデュランと母親の生活を支援してくれましたし、貴族でも差別しない、人柄が良い方ですね。

    愛していても、アネモネの幸せのために嫌いだったと告げるデュランの気持ちが痛ましくて。
    デュランには強く生きてほしいです。

    作者からの返信

    堀内 清瑞様、最新話まで読んでくださりありがとうございます……!
    (また、素敵な自主企画を立ててくださりありがとうございます🙏)

    デュランにとって、アネモネは、おっしゃるとおり、天から舞い降りた天使、人生に差した光そのものだったと思います。

    そんな彼女と会える時間を、彼は心待ちにしていました。彼女と過ごす日々がなければ、彼はとっくに環境に押しつぶされて壊れていたかもしれません。
    いつか終わることがわかっていながら、それでも求めずにはいられなかった眩しい光を失って、彼はこれからどのように生きていけばいいのか……。

    デュランの気持ちに寄り添ってくださって、本当にありがとうございます。励みになります……!
    続きも頑張って執筆中です。

  • やはり引き裂かれてしまうのですね。
    でもアネモネのご両親は非常に良識のある方ですね。
    アネモネの気持ちもわかっているし、デュランのこともきちんと認めている。
    それでも一緒になることはできないのだと。
    天国と地獄。
    その隔たりがとてもつらい。

    作者からの返信

    奇蹟あい様、応援コメントありがとうございます……!
    アネモネの両親は、天国生まれ天国育ちにしては、地獄出身の(しかも、不法移民の子どもで、正式なシアハニー市民ですらない)デュランに対して、かなり温情を掛けていると思います。デュラン個人のことを憎んでいるとか、嫌っているとか、そんなことはないと思います。

    しかし、それでも、二人の仲を認める訳にはいかない理由がありました。一言でまとめると『身分差』ということになってしまいますが……。もしアネモネがデュランと本当に結婚した場合、天国社会からのバッシングというか……アネモネの生家に凄まじい圧力がかかります。

    現実的にアネモネの両親の家だけでは力が足りず、彼らややがて生まれてくるかもしれないアネモネとデュランの間の子どもを完全に守り切ることができません。

    いくら地頭が悪くないといっても、スラム生まれスラム育ちのデュランに天国社会を変革せよというのも無理がある話ですし……。若いふたりの間に愛があれば全て解決するわけではないというのが……。隔たりがつらいです。とても。

  • 淡い夢のような時間と厳しい現実の対比が見事に描かれています。デュランにとっては必然的な悲しい展開ですが、それをどう打開していくのか、一方ショックを受けているであろうアネモネがこれからどうなるのか、とても気になります。

    作者からの返信

    🌳三杉令様、応援コメントありがとうございます……!
    デュランはずっと前からこの時が来ることを覚悟はしていたと思いますが、アネモネは……。なまじ、デュランが本気で恋をして、『本当に結婚して一緒にいたい(一緒にいられたらどれほどいいか)』と考えていたことが伝わっている分、突然の離別は辛かろうと思います。

    アネモネがどれほどデュランを愛していようとも、現状、彼女自身は特筆すべき能力(身体能力、頭脳)のない普通のか弱い女の子です。そんな彼女が何不自由なく生きていられるのは、上流階級に生まれたからです。ただ、それだけ。

    正直なところ進めば進むほど地獄度が増していくというか、なんでこんなことになってしまうんだろう……と私が一番思っています……。
    つらい。でもがんばります……。