迷い猫

ある日、田中さんは帰り道で迷子になった猫を見つけた。


首輪には「ミーちゃん」と書かれており、田中さんは家に連れて帰り、インターネットで飼い主を探すことにした。


その夜、田中さんはSNSに


「迷子の猫を保護しています。心当たりのある方はご連絡ください。」


という投稿をした。


その後、眠りにつこうとした時、ふと気になり、猫の様子を見に行った。


ミーちゃんはソファの上で丸くなって寝ていた。



数日後、田中さんの投稿を見た人から連絡が来た。


メッセージには


「それは私の猫です。明日、迎えに行きます。」


と書かれていた。


田中さんは喜び、その日の夜もミーちゃんと一緒に過ごした。


次の日、飼い主だという男性が田中さんの家に現れた。


ミーちゃんはすぐに男性に駆け寄り、二人は再会を喜んでいた。


田中さんは安心して、猫を引き渡した。


しかし、夜になると田中さんの家に警察が訪れた。警察官は田中さんにこう告げた。


「先日、あなたがSNSで投稿した猫の写真ですが、その猫は一年前に亡くなったはずです。その猫の飼い主が行方不明になっており、あなたの家からは彼の携帯電話が見つかりました。」


田中さんは驚き、すぐにSNSの投稿を確認した。


投稿された猫の写真には、確かに「ミーちゃん」と書かれた首輪が写っていた。


しかし、田中さんの記憶の中で、ミーちゃんの首輪にそんな文字はなかったことに気づいた。

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意味がわかると怖い話 たたり @tatarikuro

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