勉強を教えて欲しいと言ったら50円で雇われたツンデレな妹を紹介して来た!!

@kaminetu

第1話

俺はある事がきっかで中学生になった時から勉強をせずに暮らせる学校に転校した。そこでの生活は心地よかった。だがいつからか勉強したいと気持ちに目覚めたのだった。

 

 その思いを隠して来た。だがうっかり俺は自分の思いを小学校の時の幼馴染の龍二に話してしまう。

 

「なぁ賢哉って、やりたいことがないのか?」

「……勉強がしてぇ……冗談だよ。してぇことはないよ。悪いな勉強なんてつまらない事を言ってさ」

 

 真面目な顔で龍二は俺を見つめて聞いて来た。その視線から真面目な話だなと思い耳を傾けた。

 

「もしお前に勉強ができる子を紹介すると言ったらどうする?」

 

 その質問に俺は悩んだ。今更勉強ができない俺が教えてもらうなんてダサい事できるか。だって俺だって高校生だ。三年間も勉強から逃げてしまったやろうに勉学の神が微笑むことはないと思った。

 

「俺が探してやる。だからやらないなんていうな」

「なんでだよ、勉強は俺に似合わないと言ったじゃないか?」

「似合わないな。だが努力したいと思うかっこいいやつに協力したいと思うじゃないかよ。馬鹿野郎。絶対見つけてくる」

 

 と熱く俺に語り直ぐに、俺に勉強を教えてくれる子を探した。見つかるはずがない金を払うわけではないんだから。

 

ーーー

 

 私には好きな高校生がいる。名前は賢哉と言って私のお兄ちゃんの親友だ。賢哉は優しくて、ちょっと冷たくする私にもかまってくれる優しい高校生なの。

 

「ただいまお兄ちゃんが帰ったぞ」

 

 と言うと私を見つめて直ぐに「勉強を教えろ」と言い出した。お兄ちゃんは中学2年生になった私に勉強を教えろと言う。お兄ちゃんは高校生の問題で私では解けないに決まっているため断ろうと思った。

 

「すまない、勉強を教えて欲しいのは賢哉の方だ」

 

 私の驚きを感じ取ったのか言葉が足りない事に気づき言って来た。賢哉が勉強を興味を持った。なんでお兄ちゃんは知っているの?

 

「別に私は賢哉に勉強教える義務はないし、いいんだけど」

「そうか、それなら賢哉の従兄妹に頼むしかないな。賢哉の従兄妹がいたはずだから彼女に頼ればいいだろう」

 

 私は自ら頭を下げてお兄ちゃんに頼み込んだ。この先私がお兄ちゃんに頭を下げる事はないと思っていたが今起きるとは思っていなかった。

 

「お願いです。お兄ちゃん私に賢哉の勉強を任せてください」

 

お兄ちゃんは何も言わずに紙を渡して外に出かけた。紙には大きく合格と書かれた文字が書かれていた。それをみた私は嬉しくて顔をニコリと微笑んだ。

 

 

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