第2話 邂逅



そんなこんなで変なニオイを嗅ぎつけた僕はそのニオイの方へ行くことにした。

「うーん、やっぱりだ、変なニオイがする。かびくさいというか、なんというか」

そのニオイをたどっていくと蔵があった。

昔ながらの瓦屋根かわらやねだ。

ところどころにツタなどがついていて、少なくとも造られてから100年以上は経っていそうだった。扉は閉まっていたが、上の方には窓があり、少し開いている。

そこからニオイが発生しているらしかった。興味を持った僕は窓に登るため、はしごを探してみることにした。


――――――――――――――――――――――

ー1時間後ー


ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ない!ないっ!

どれだけ探しても探しても、はしごはなかった。

たしかにここは誰もいない神社だ。

でも昔は人がいたらしいから、はしごの一つや二つ、あると思っていたのに‥‥‥

仕方がないから、はしごがないならと登るための道具が他にないか探してみた。でも無い。

やっぱり無い。どうすればいいんだろうか。僕の心は興味でいっぱいで引くに引けなくなった。

うーん、窓まで行けそうなもの‥‥想像してみる。

近くには木があって、そこから窓へ行けそうではある。でも落っこちそうだし怖い。

もっと登りやすい方法を探すか、危険を承知でいくか、諦めるか。諦めるは無いとしても、危険を承知で行ってもなにかダメな気がした。

何か作ってそれを使って行くのもアリだ。

でも何を作る?はしごなんて作ったら途中で壊れそうだし、何より作れない。そこかしこにあるツタを使ってロープを作っても、引っ掛けるところが窓にはない。うーん、ここまで考えてみてもいい考えが出ない。ツタをロープにするというのは、良さそうだけど、引っ掛けるところがないというのが問題だ。どうすればいいんだ?そこで僕に良いイメージが降りてきた。「そうだ!鉤縄かぎなわを作ればいいんだ!」良いアイデアが出たことが嬉しくて、つい口に出てしまったが、鉤縄を使えば、あそこの窓に引っ掛けられそうだ。ツタを使ってロープを作る。

木の枝に作ったロープを結びつけてっと。うん、これでオッケーだ。試しに木に引っ掛けてみる。

出来た!よし、とりあえず木の一番低い木の枝に登って高度を確保しよう。そこから鉤縄かぎなわを窓に引っ掛ければ、行けるはずだ。よいしょっと。よし行けた。うわっ、なんだこれ。中は異様な雰囲気に包まれていた。変なニオイも充満していてより強くなっている。なんか怖いなぁ、でも行くと決めたんだ。奥へ行こう!僕は奥へ進んでいった。奥とはいってもあって10メートルくらいだし、すぐに奥に行けた。奥にあったのは

ぽつんと立っている女の子の人形。そこから変なニオイと異様な雰囲気が発生しているみたい。日本人形っぽいけど、どこか違う印象を受けた。日本人形ってなんか暗いところにあった時、怖く感じることがあると思う。でも、今は蔵というちょっと暗いところにいるのに、そういう印象を受けない。その人形をよく観察してみる。そしたら、裏に「封印」と書かれたお札があり、興味があった僕はそれを破り捨ててしまったのだ!すると、人形はまばゆい光に包まれ、その中から

小さな女の子が出てきたのだ!!!

「お主が我の封印を解いてくれたのか?」とその女の子は言った。

そこで僕の脳みそと意識はキャパオーバーとなってしまい、意識を手放してしまった。

「おーい!」

なんで女の子が‥‥‥‥‥‥

バタッ

――――――――――――――――――――――

どうも

叩兵です。

斗真君が力を手に入れるまでで僕がやりたかったことを全てではないにしろ、できた気がします。

では

第3話 

「会話/戦闘」でお会いしましょう!

さようなら〜〜

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