日の下の憂鬱
愛美
日の下の憂鬱
広々と無駄に青い天の色
騒がしく人の気持ちも知らぬように
明るさに埋もれ悲しむ人の声
傾けず度々狭まる白日の目
笑おうと試みるも引き攣るわ
人は皆もがききれずに散ってゆく
人ゆえに情の表を出しまいと
生きすぎず死なぬ程度に我慢する
幾つもの恨み怒りを星にする
夜の空照らす光は人の情
空足りず人は巧みに自我を生む
心にも身の寂しさを刻み込む
思ひ出に浸る隙もないほどに
良き日だけ追慕とともに想おうか
人はいさ生の糧となり抗うか
真っ直ぐに進む線は交わらず
日の下に意味無く流す涙あり
支えなど元からないゆえ無力なり
夢あらば日から逃げたいと切に願う
我共に生きにくし世に乾杯を
日の下の憂鬱 愛美 @hubuki0610
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます