7:わたし、きれい? 感想

お話

https://kakuyomu.jp/works/16818093078386363513/episodes/16818093078636653804


 このタイトルを見ると、筆者ったら少年時代を思い出してしまうんですよね。

 筆者、幼い頃は図書館でいろいろな怪談話の本を借りて読み漁るような男の子だったので、もちろん「口割け女」のお話も読んでおりました。そんな筆者なので、下校班と別れて少し歩く自宅近くの狭い一本道、そこに立っている電柱が怖くて仕方なかったのです。だから、ポマードポマードと連呼しながら歩いていましたね……。そして口割け女への恐怖が薄れてからは、当時告白してフラれた女の子を未練がましくその電柱に隠れて見つめていたり……(筆者は形から入る少年でした)


 それはそうと、おねえさんになりたい幼女って最高ですよね。いや、幼女には幼女の魅力があるのです、あの夏の太陽のような、雨上がりの太陽に照らされる眩しい道路のような、森林浴をしているとき我々の行く手を照らしてくれる木漏れ日のような、朝一番に窓から差し込んでくる昇りたての朝日のような、そんな眩しさは幼女にしか出せないものだと思うんですよ。ほら、去年一世を風靡した149cm以下のアイドルグループのアニメを思い出してみてください、あのアニメでも高学年組は自分のなかにあるものや周りの状況とかね、いろいろなもののなかで「自分」を見出だして立っていく姿を描いていて応援したくなるエピソードばかりでしたが(ありすちゃんのお話は普通に泣いてしまいました)、低学年組のお話なんてどうですよ、仁奈ちゃんのお話だとね、仁奈ちゃん自身のバックボーンもあって彼女が自信をつける過程の話になっていましたが(保護者面談でお母さんが来る予定が書き込まれていたり、最終回エンディングでも寝顔を見守る影があったのを見て『よかった……仁奈ちゃん、よかったね……!』と口走りながらボロボロ泣いてしまったのが記憶に新しいです)、薫ちゃんの話なんてもう、本当にひまわりのようなお話でしたからね。もう見ているうちに元気をもらえて、あまりの眩しさに涙が溢れたものでした(U1●9を観ているときの筆者、本当にただただ涙腺の弛いお兄さんと化していました)。ちなみにあのアニメは、アイドルだけでなくプロデューサーも、若く理想に燃える、ちょっと遠慮なく言うと青い大人だったのが、だんだんアイドルたちや先輩プロデューサー(課長)をはじめとする面々と一緒に様々なトラブルに直面したり解決したりするうちに少しずつ成長していく様もよくてですね……もうあのアニメのヒロインはプロデューサーだったと言ってもいいと思っています。ということで、幼女は幼女のまま、幼女である時点で十分に素晴らしいし尊く、何人も侵してはならない聖域であるというべき存在なのですが、それでもだがしかしながら!!!

 大人に、お姉さんになりたいと背伸びする幼女からしか得られないミネラル、ビタミン、栄養素が確かに人類には存在するのです!!!! 主人公を「へんたいふしんしゃさん」と呼び、つるんでいるお友達3人のまとめ役として大人っぽく振る舞おうとするエルフ耳魔法少女(8歳)の存在を、皆様はご存知でしょうか……? さいた●スーパーアリーナに集まった数多のへんたいふしんしゃさんが、声優さんの「へんたいふしんしゃさーん!」という呼び声に野太い大歓声を返したのは最早伝説だと思うのですが、その子ったら、何かにつけて大人っぽく振る舞おうとするんですよね。2022年に水着衣装が実装されたときなどは(キョウカちゃんはソシャゲのキャラクターです)、


『私は海に来たからってはしゃいだりしませんよ

 大人はこういう時、ゆっくりと過ごすものなんです! えへへ♪』


 とね、言うんですよ。

 言うんですよ。

 そう……言うんですよ。

 身長118cm、体重21kg、お勉強が趣味でピーマンとにんじんが苦手な、背丈くらいの杖を持って魔法を駆使するエルフの少女が……そうやって言うんですよ。

 不審な行動をする人には「防犯魔石を鳴らしますよ」と言う子が(剣と魔法の世界なので、防犯ブザーは魔石らしいです)、普段のゆったりふわふわとした紫基調のローブじみた衣装からうって変わって開放的な水着姿でそんなことを言うんですよ。


 大人になりたいと背伸びする幼女……eternity


 もう□リコンでもいい、へんたいふしんしゃさんでもいい──いや違う、“でもいい”んじゃあない! 僕が、私が、俺が、あたしが、儂が、某が、拙者が、妾が──そう、みんなが……!!


 生きとし生ける全てが!!

 へんたいふしんしゃさんなんだ!!!!!

 Humanity Pride!

 Hentai Hushinsha-san!!!

 Hentai Hushinsha-san!!!!


 そういうことなんですよね。

 口割け女ちゃん改め夕立ちゃんも、立派なお姉ちゃんになれるといいですね。妹ができて「おねえさん」になろうと頑張る姿、その頑張りが筆者おじさんにはとても眩しく、綺麗に見えますよ。


 ありがとうございました、以上で『わたし、きれい?』の感想とさせていただきます。

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