5.星を操るものたち
星を操るものたち。エリサ・スチュワート
宇宙という空間には何千、何億もの星が存在している。
星の種類は大きく2種類に分けられ、1つ目は恒星。そして2つ目は光星。
漢字は違うがふたつとも同じ読み方。
似てるようで全然似ていない2つの星についての話をしよう。
この広い宇宙に無数のように浮かんでいる星たち。この星たちはただそこに存在している訳では無い。
それはどういう事かというと、星の位置は予め決まった位置に存在しているという事である。
もちろん周期に従って動いている星もいる訳で、その動いている星たちも同じ周期で規則正しく動いているのだ。
例えるならば一日が24時間で時計も毎日が同じ周期で来るように、それらは規則正しく動いているのである。
なぜそこまで正確に動いているのか?それはごく自然の事の様に思えるが、実は裏で正確に動くように管理しているもの達がいたのだ。
そのもの達の事を「星を操るものたち。」と呼ぶ。この星を操るものたちの物語を覗いてみる事にしよう。
宇宙のどこかに小さな宇宙船?のようなものがぷかぷかと浮かんでいた。
その中には数人の人らしきものが生活していた。
どうやらこの人らしきもの達が星を操るものたちらしい。
・・・
「あれぇ~??何か今日はどの星たちも調子が悪そお?」
「え?そうかな?いつもと変わらない気がするけど…」
いつものトーンでいつもの調子の会話を交わす2人。今日も仲良く自分の担当の星たちの動きをチェックしているようだ。
「う~ん。そんなに心配なら、1秒ごとのスピードをチェックしてみようか?」
「そだね~、念の為やっとこう!何かあるかもしれないから、念には念を入れてね!」
彼らにとって星の動き方やスピードをチェックするのは、日常茶飯事の業務。星の動きをチェック出来る最新のコンピュータもこの宇宙船には搭載されている。
ポチ、ぴー、ぴー、ぴー…
ピピピピ…。【チェック完了、異常なし。】
アンドロイドの声で異常がない事が判明した。
その時間、約10秒ほど。最新のコンピュータさえあれば、ものの10秒で星の動きに異常がないのかチェック出来てしまう。文明の利器というのは恐ろしいものだ。
「よし!チェック終わりぃ~。とりあえず、これで安心っと。」
「ありがとう。私もちょっとホッとした。昨夜ね、嫌な夢を見たのよ。星たちの動きをチェックしなかったせいで、地球にダメージが降り注ぐの。」
「やべ!それ、かなりやべーやつやん。ほら!良かったろ?」
「まぁ、良かった、、、のかな?でもさ、本当はこのチェックって1週間に1回で良いはずなのにね。最近の星たちの動きってちょっと異常な気がする。」
特に最近の太陽系の動きは異常だった。そのせいで地球上での戦争や紛争、さらには環境破壊など異常な早さで進行していたのだ。地球人が意図してない所で惑星全体が高齢化しているのが現状だった。
「例え1週間に1回で間に合う業務だったとしてもだなぁ、それを察知して多めにチェックするのは俺らの仕事やろ?この広い宇宙を取仕切ってんだぜ?」
「そうだよね。その通りだと思う。君が居てくれなかったら、たぶん今頃私なんか野垂れ死んでたと思うし…」
「野垂れ死ぬって…縁起でもない事言うなよ。」
「ごめん。でもホントの事だもん。」
「分かった、分かった。とりあえず今日の仕事は終わりな。仕事の後はスイーツと共にティータイムと行きますか。」
いつもの調子で2人は今日の仕事を終えて、ご褒美的なティータイムを楽しんでいた。ちょっと癖が強めな話し方のマージ(男)と、控えめでマイナス思考なのがサージ(女)。
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