第45話 第一部完結:新時代へ、付録・予告編あり

45-1.極楽グループの全貌


平和35年8月末

今や、極楽グループの年間売上予想は、300兆円に迫っていた。1ドル=100円のドル換算で3兆ドルにもなった。もはや売上はカナダやイタリアの国のGDP規模に迫りつつあった。

その売上より驚異的な事は、極楽マートを除いた各社の利益率が30%に上ったことであり、高付加価値を長年続けていることであった。

極楽グループは、無尽蔵のエネルギーと強力な量子コンピュータと高度な技術から発生する膨大な利益を、ひたすら再投資に振り向けていた。

世界が軋むように変貌を遂げていた。

極楽グループは、60万人の従業員を抱えるまでになった。これでも少数精鋭だ。

しかし平和33年には、約34万人、平和34年には47万人であったことを考えると急激な増加であった。関連企業を入れると、その3倍にはなるだろう。

極楽グループは、毎年400名の極楽学園生を受け入れていた。

そして極楽大学の卒業生、約8,000名の内、6,000名を受け入れ、極楽工科大学の卒業生、約3,000名の内、2,500名を受け入れていた。

さらに、宮崎の大学や専門学校、九州各地の大学から毎年約20,000名を採用していた。

求人の範囲は、海外におよび現地の大学の優秀な学生を多数採用していた。

現地採用の彼らは、現地で働くことが多かった。


1ドル=100円となり、アメリカ経済の背中を、中国、インド、日本が追いかけていた。

日本経済はドル換算で10兆ドルになった。

アメリカは27兆ドルで、日本をはじめとするアジアからの経済的な追い上げで、その行動に理性が無くなり始めていた。

唯一残った世界一の軍事力に頼り始めていた。

中国も経済規模は25兆ドルとなったが、経済成長率が2%以下になり、成長が完全に止まった。膨大な老齢者と、膨大な若者の失業者を抱え、体制が不安定になっていた。

人口世界一の若いインドは、まだ成長を続けていた。経済規模は25兆ドルに迫り、中国を抜き、世界第2位のGDPになるところだ。

EUは、健闘していた。経済規模は20兆ドルで、為替レートは、1ユーロ=105円であった。


石油は、1ガロン、20ドルとなり、エネルギー首位の座から転げ落ちた。

電気料金は、昔の3分の1になった。

極楽発電の電気は、ミニブラックホールの熱で事実上タダで生産できた。

それに、送電も無線で事実上タダで供給できた。

極楽発電は、圧倒的なエネルギーの競争力を有していた。

電力料金で、極楽発電のコストに対抗できるのは、償却の終わった原子力発電所と太陽光発電と風力発電だけだった。それでも、それらには送電にコストがかかった。

もう、原子力発電所が新たに建設されることは無くなった。建設コストがかかりとても採算があわなかった。

太陽光発電も、風力発電も、蒸気発電も、その他の発電所も新たに作られることは無くなった。

世界は、急速に極楽発電の電気に依存しはじめていた。

銅も値下がりした。鉄も値下がりした。一部の例外を除きレアメタルも値下がりした。

世界は、長期の緩やかなインフレの中で、緩やかに成長していた。

その中で日本は緩やかなインフレの中で、バブル成長していた。

天然ガスや石油の新たな資源開発も止まった。

自動車もガソリン車は50%以下になった。

世界の15億台を超える自動車・商用車の50%は、電気自動車になった。

この数字で留まっていたのは、アメリカや中国の抑制政策の為だった。

その電気自動車のかなりのものは、極楽自動車か、または極楽電池製の蓄電池を搭載していた。

宇宙エッグから電気を給電して走るので、蓄電池は極めて小さくなった。

極楽電池が製造する蓄電池は、高性能、軽量、小型で、しかもスペースエッグからの給電で小容量ですむので、電気自動車の蓄電池は、昔の20分の1の重さになった。それだけでも、電気自動車の効率は向上した。

それに車体の素材の軽量化やモータの改善で、電気自動車の効率は極めて高くなった。

ガソリン換算でリッター当たり150kmで走れるようになり、しかもリアルタイムで充電でき、充電の心配をする必要はなくなった。

もはやガソリン車は無用の長物と化した。

ガソリンスタンドの減少がそれに拍車をかけた。

電気自動車に特化していた極楽自動車がついに台数で世界のトップシェアとなった。

世界中の自動車のほとんどは、スペースエッグにより、電力供給、位置の補足、課金、情報収集され自動運転で走っていた。

もはや世界のかなりの自動車が、世界ソフトにより制御され、走行状態を監視されていた。

それどころか、世界中の車の盗難や、家庭の監視、建造物の監視も、極楽警備が行っていた。なにしろ宇宙エッグのネットワークが世界を網羅していたからだ。


極楽ロボットでは、各種のロボットを開発していた。

ロボットを作るロボット(マザーロボット)、自動農業の作業ロボット、電子基板や装置の自動組立ロボット、物流のロボット、警備ロボット、自動認識装置、自動操縦ロボット、自動操舵船、潜水ロボット(生産は、極楽造船が行う)、宇宙エッグ自動組立ロボット、実験操作ロボット、宇宙空間操作ロボット。

さらに電子虫、電子鳥、eeggを搭載したドローン、人型ロボット、介護ロボット。

ロボットは、昆虫の大きさから、人型、大型トラックのサイズまであった。

それら全てには、人工脳が存在していた。

小型ロボットや極小型ロボットは、小さな人工脳しか搭載できなかったが、ネットワークのAIの支援を受け、大型並みの能力を発揮した。

それらは、目的応じた働きをし、相互に無線ネットワークでリンクされていた。

自動生産システムは、あらゆる分野の製品を、24時間運転で、生産していた。

自動生産システムが、極楽グループの内製製品群を黙々と生産しては、カプセル形地下倉庫の中に、アリの卵のように蓄積していった。

自動組立工場や自動農業工場の生産性は、世界の水準の10倍以上の水準に到達していた。


それらの殆どの製造は自動組立ロボットが行っていた。

既に、自動組立工場はフル稼働していた。工場は地中の中に建てられていた。

最重要なマザーロボット自動組立工場は極楽市に存在していた。

極楽市の自動組立工場の規模と同等のものが、モンゴルのエリアG1とサウジアラビアのエリアG2に構築された。

月面のエリアG3でも小規模な自動組立工場が月専用のロボットや機材を生産していた。

極楽市で自動生産されたものは、直ちにリニアエッグで宮崎市に送られ、日本中や世界各地に輸送された。自動生産品の一部は、極楽市の地中倉庫に蓄えられていった。

重要な自動組立工場や自動農業工場は極楽市と平和市に存在した。

かなりの自動組立工場や自動農業工場は、極楽市と平和市、五ヶ瀬町の周辺に建てられていた。


極楽農園の自動農業工場は、ほとんど人手を必要とせず、生産されては、市場に届けられた。

特に、極楽市とその周辺部の山地では、地下数百mの円筒状の自動農業工場がぞくぞくと作られ、大量の作物が収穫され、リニアエッグで、宮崎市の極楽輸送の配送センターに集められた。

荷物は、世界ソフトが全てコントロールした。

そこから、大都会へ、時速100kmを越えるスピードの電気エンジンの超高速貨物船で輸送された。

穀物等の食料は、自動倉庫に着々と蓄積されていった。

自動倉庫の大きさは自動農業工場とほぼ同じ大きさだった。

極楽農園では、植物細胞と動物細胞のDNA改造を、ひたすら研究し続けていた。

それを自動農業工場で、直接植物細胞から穀物や野菜、果物を生産しつつあった。

人工の肉や卵も、直接動物細胞から培養生産できるようになっていた。

一番大きな問題は、人類がこれらの穀物や人工肉や培養肉を受け入れるかどうかだった。

しかしその波は、強く人々に押し寄せていた。


極楽商事は、世界の隅々まで、支店網を展開していた。

いまや、極楽グループが所有する世界各地の事務所、ビル、工場、研究所、農地、各種用地の広さの合計は、四国程の広さになっていた。

その他200年間長期借用地のモンゴルのエリアG1とサウジアラビアのエリアG2も、四国程の広さを持っていた。

極楽市のエリアGとエリアG1、エリアG2、エリアG3の蓄電システムは、おのおのが世界中の3年分の電力量を蓄電していた。つまり既に全世界の12年分の電力量の蓄電を終了していた。

いずれかの場所で障害が起これば、別の場所から世界中に給電することができた。

物流も無人の自動電気飛行機で相互に行われた。

極楽造船では、全自動操縦可能な船をひたすら開発していた。基本的には、人が乗船する必要がなかった。

世界の海を無人の巨大な船が縦横に航行していた。

また、無人の潜水船も開発していた。


極楽宇宙開発は、売上6,000億円であった。営業利益は、ほとんどなかった。従業員も2,000名で、極楽発電の発注で、1基1億円弱のスペースエッグを製作し、年間に5,000基ほどを宇宙空間に打ち上げていた。

スペースエッグの開発には、極楽技研や極楽ロボット、極楽ソフトが参加していた。

スペースエッグは、自動生産工場で大量に製作するので、人工衛星としては驚異的に安い価格になった。


極楽学園は、毎年400名の人材を輩出し始めていた。極楽学園の新しい入園者は、既に5分の1は、日本以外の国の身寄りのない浮浪児が占めていた。

いくつかの国にも極楽学園の分園が作られた。

極楽学園に入園すると極楽グループのエリートに成れるという噂が広まっていた。

極楽学園に入園することは、一生が保証されるようなもので、わざと自分の乳児や子供を捨てる不届き者まで出る始末だった。


極楽中央研究所、極楽技研、極楽半導体、極楽コンピュータ、極楽建設、極楽ロボット、極楽農園が、毎年膨大な特許出願をおこなった。各国で常に、10位以内に入っていた。

特許の担当は、依然としてマコトが総監督していた。

発電関係の周辺特許は膨大な特許でガードされていた。

しかし、中核の技術は決して外部に出ることはなかった。

基礎技術、応用技術で、世界は極楽グループに支配されつつあった。

世界は国家を超えて極楽グループが支配し始めたと見ることも可能だった。

この大きなパラダイムシフトを面白く思わない者がいた。それは旧覇権国の首脳たちであった。

それはある面からは当然のことであった。日本の一企業グループが国家を侵略し始めていたのだ。

彼らは、国家防衛の為に動かざるを得なかった。





45-2.『天国と極楽』閉店


8月のある朝。

桜が起きてくると、ゲンが居間で静かにコーヒーを飲んでいた。

「まあ、こんなに早く起きているなんて珍しいわね。今日は何かあるの」

「ああ、ちょっと話があるんだ」

「私も、話があるの。貴方の話が済んだら、お話しするわ」

「あのな。『天国と極楽』の事だ。店を閉めてほしい。今月中にだ」

ゲンはいつになく厳しい表情だった。

桜はゲンの意志を読み取った。

「わかりました。貴方の言う通りにします」

桜は即答した。

ゲンは桜が即答するとは予想していなかったので、驚きと安堵の表情が顔に現れた。

「桜、有難う」

「それにしても今月中に店を閉めるというのは、妹の小菊のこともあるし、ホステスさんや従業員の方にも説明しなくてならないので、大変だわ。でもちゃんとやります」

「十分な手当と、転職の事を十分に面倒みてくれ。もし困ったことがあれば俺に言ってくれ」

「理由は言ってくれないのよね。本当は重大なことがあるんでしょう」

「とにかく、年末になったら、君と小菊さんとで、北海道あたりで休息してくれ」

「あなた」

桜は、ゲンを見つめたまま大粒の涙を流した。

「私は、貴方を残して北海道には行きません。それに、赤ちゃんができたの」

「なに、もう一度言ってくれ」

「赤ちゃんができたの」

「俺の子供が出来たのか。信じられないな。うれしいよ」

ゲンは、桜を抱きしめた。ゲンの眼に涙が浮かんでいた。ゲンは両親を知らない孤児だった。

ゲンは、桜の両肩を両手で握り言った。

「やはり、北海道に行ってくれ。その方が安全だ。俺はどうなるかも知れないし、死ぬかもしれない。北海道に行ってくれ」

「それだったら、私はここに残ります。貴方と一緒に死にます」

ゲンは、桜の顔を凝視し、少し考えていた。

「わかったよ、桜。ここに残ってくれ。しかし何が起きても俺のことは案じるな。子供のことだけ考えろ。小菊さんもここに呼んだ方がいい」


ついに、『天国と極楽』の時代は終わった。




極楽グループの各企業をサン達と極楽学園出身者の2,000名程でコントロールしていた。

極楽グループは、ようやく安定した経営となっていた。

極楽グループの売上は急激な増加を遂げていた。

ビッグバンは、まだ続いていた。

極楽グループは無限の膨張をしているように見えた。


アメリカ、中国、欧州の停滞と、インド、日本の台頭が生じ、大きなパラダイム・シフトが起きていた。

そして、売上3兆ドル(300兆円)の極楽企業グループは、世界に抜き差しならぬ影響を与える存在になっていた。

この変化を推し進めようとする者たちと、押しとどめようとする者たちが、対峙していた。




45-3.爺さん、皆んな元気だよ!


10月1日。

サンと幸、富一郎、ゲン、啓達が椎葉市の高尾谷の山の一角の極楽霊園に来ていた。

そこには、険しい山肌の一角を切り取り、広大な霊園が作られていた。

そこからは、日向椎葉湖の雄大な風景を眺めることができた。

広大な霊園の中に那須 大治郎の大きな墓があった。

他には、墓がなかった。それを補うかのようにさまざまな花が植えてある。

遠くの木にフクロウやカラスが止まっている。

サン達の後ろで、橘 蘭が警備していた。

極楽学園の代表として選抜された極楽学園の教師の中村 美雪と、学園生の神武 美智と、神武 静雄、神武 行雄、上村 正人、山口 大貴が後ろに控えていた。

さらにゲンと啓、幸が参加していた。

サンが 焼香台に焼香し、大治郎の墓に合掌してて言った。

「爺さん、亡くなってからもう2年過ぎたよ。皆忙しくてなかなか会いに来れなくてごめんな。幸も富一郎さんも元気だよ。ゲンも啓も皆んな元気だ。仕事も立派にやってるよ。あんたのひ孫達も元気だ。極楽学園の園児も立派に成長し、卒園者は大活躍だ。これからが大変だが皆頑張ってくれると信じている。

ゲンは、爺さんの話になると涙ぽくなって困る。爺さんの眺めがいいように、向かいの赤木の原山を削って、平地にしている。もうかなり工事が進んでいるのが判るだろう。出来上がったら、広さは、山の手線の内側の4分1くらいになる。公園や美術館や公共施設を作るよ。

俺も爺さんも東京に行ったことは無いから広さの実感はわかないな。東京には一度は行ってみたいな。

爺さん、じきに今よりずっと眺めが良くなるよ。

しばらくしたら九州山地の山々に沢山の牧場を作る。大吉のような牛もたくさん放牧するつもりだ。

どうだ、羨ましいか、生き返りたいか。残念だがそれは無理だな。

皆の活躍を、どうか見守ってくれ」

サンは、手を合わせじっと頭を下げていた。

富一郎、幸、ゲン、啓が次々に焼香し、祈った。

次に、極楽学園の教師を代表して、中村 美雪が焼香を上げ祈った。

中村 美雪は、戻る時に、サンの前で深々と礼をした。

サンも笑顔で言った。

「中村先生、本日はご苦労様です。子供たちの教育をよろしくお願いします」

「創立者、本日はこのような席に私と生徒たちをお招きいただき、大変感激しております」

「極楽学園の中から、選抜して出席していただきました。」

「生徒達も喜んでいました。きっと一生の思い出となると思います」

中村 美雪は、またサンの前で深々と礼をした。

次に学園生の神武 美智と、神武 静雄、神武 行雄、上村 正人、山口 大貴が焼香を上げ祈った。

そしてサンの前で深々と礼をした。

蘭は、焼香を上げなかった。

蘭は、脇にいて、サンの警護をしていた。

近くの木にカラスが飛んできて止まった。



45-4.古い時代が終わり、新しい時代が来る


平和35年10月1日夕刻。

サンは、34歳。ゲンは、37歳、啓は、32歳になっていた。

大治郎の墓参りの後、サンとゲンと啓は、サンの家に集まっていた。

わざわざ、古い家から持ち込んだ三百年物の木材が、天井を覆っていた。

そこに、落ち着いた色の革製のソファが置いてあり、三人はそこに座っていた。

照明は少し落としてあった。

家は、前の家とそれ程変わっていなかった。

大きく変わったのは、塀や樹木で外部と隔絶されるようになったことである。

静かな空気が漂っていた。

三人の前には、ブランデーの入った大きなグラスがおのおの置いてあった。

ゲンが、サンに話かけた。

「サン、俺らも、とうとう行きつくとこまできたな。10年以上走りに走ってきて、売上が300兆円になってしまった」

「そうだな、とうとうここまできた。量子コンピュータが計算した歴史必然率が90%になったよ。もう歴史は戻れない。戻れる確率の方が低くなった」

「兄さん、これからが大変ですね」

「そうだな、これからが大変だ」

サンは、大きなグラスの中をじっと見つめていた。

「とうとうコップの上まで水が貯まったか。後はこぼれるだけだな」

とゲンが言った。

ゲンは、さらにこれまで何度となく繰り返してきた質問を言った。

「サン、これから起きる事は、俺たちのせいかな。あいつ等のせいかな」

「ゲン、俺らのせいでもあり、あいつ等のせいでもある。両者から極楽世界が生まれるのだ。世界は再設計される」

サンも、何時もの答えを返した。一息おいて続けた。

「今まで長かったな、皆ご苦労さん。でもこれからが本番だ。みんな身体には気を着けてくれ」

「サン、俺達はよくここまで来れたな。三人とも孤児で。サンは、小学卒。俺は、なんとか高校卒。啓は、東京帝大中退。高学歴は、啓だけだな」

「ゲンさん、東京帝大中退ですみません」

「あやまることじゃない。お前がそれだけ優秀ということだ」

ゲンは、豪快に心の底から笑った。

「サン、啓、とにかく乾杯しようぜ」

三人がグラスを持って立ち上がった。サンが言った。

「古い時代が終わり、新しい時代が来る。乾杯」

三人は、グラスを合わせた。

『カチーーン』

グラスの高い音が、部屋の隅々まで、響いた。

いや、その音は、世界の隅々まで届いていったのだった。


――― 第一部 終了 ―――

「天国と極楽」終了。








――― 第二部 「世界と極楽」開始 ―――

『カーン、カーンーーー』    『カーンーーー』

ガベル(木槌)の打撃音が、室内に鳴り響いた。

「We do the meeting of the allied powers from now on.(これから、連合国の会議を行う)

 We will start discussing measures against the GOKURAKU group. (我々は、極楽グループ対策について議論を開始する。)」  



【予告】第二部「世界と極楽」では、サンとゲンが、日本政府により不当逮捕されます。


当該国の読者への配慮の為、当該国の国名は仮想の国名になります。(例外アリ)

例)アメリカ → ファラロン連邦



付録:【主な登場人物一覧:第1部】

神武 燦(じんむ あきら):主人公。父親に育てられるがネグレクトされる。

             皆にはサンと呼ばれる。

     右足に軽度の障害。父親の死去後、養護施設へ。

神武 栄吉(じんむ えいきち):サンの父親。右足に重度の障害。生活保護で暮らす。

神武 美子(じんむ みこ):サンの母親。サンが2歳の時死去。

神武 啓(じんむ けい) :サンの弟。サンより2歳年下。母の死後、養子に貰われ行方不明。

源 大(みなもと だい) :サンを不良から助けた男。サンより3歳年上。

      同じ養護施設。ゲンと呼ばれる。サンを唯一、呼び捨てにできる男。

大木 俊(おおき しゅん):サンと同じ年。同じ養護施設。シュンと呼ばれる。

大杉 誠(おおすぎ まこと):サンと同じ年。同じ養護施設。マコトと呼ばれる。

松浦 一(まつうら はじめ):サンと同じ年。同じ養護施設。ハジメと呼ばれる。

神武 幸(じんむ さち) :サンの妻。祖父母に育てられる。

神武 美智(じんむ みち) :サンの長女。極楽学園で育てられる。

神武 静雄(じんむ しずお) :サンの長男。極楽学園で育てられる。

神武 行雄(じんむ ゆくお) :サンの次男。極楽学園で育てられる。

那須 富一郎(なす とみいちろう):幸の兄。祖父母に育てられる。村役場に勤める。

那須 大治郎(なす だいじろう) :幸の祖父。幸と富一郎を育てる。

那須 大吉(なす だいきち) :幸の曽祖父。

大吉 :牛の名前。那須家代々同じ名前。幸の曽祖父と同じ名前。

大川内 直(おおかわうち なお):経済産業省の元高級官僚で電力業界に強い影響力。

大澤 賢一(おおさわ けんいち):経済産業省の課長。やり手で政治家になる。総理大臣になる。

湯川 秀一郎(ゆかわ しゅういちろう):東京帝国大学の総長。

大川内の説得で極楽経済研究所の所長になる。

全世界の憲法・法律・政治体制を研究。

西国原 秀夫(にしこくばる ひでお):宮崎県知事

山内豊信(やまうち とよしげ)  :民自党の幹事長

ジェームス・ゴールドスミス :ソフトウェアの天才。

岡田 光(おかだ ひかる):極楽学園生。スペースエッグのソフト改善を行う。

桜(さくら)   :スナック「天国と極楽」の2代目ママ。

小菊(こぎく) :スナック「天国と極楽」の3代目ママ。桜の妹

黒木 初枝(くろき はつえ) :小菊学園と極楽学園の初代園長。

高見沢 一郎(たかみざわ いちろう):極楽農園課長、極楽学園二期生、窓際三兄弟

松成 圭太(まつなり けいた) :極楽農園部長、極楽学園一期生、窓際三兄弟

大木 亨(おおき とおる)   :極楽農園主任、極楽学園四期生、窓際三兄弟

高見沢 ひろみ :高見沢一郎の妻。極楽商事の課長。産休中

芦尾 道山(あしお どうざん) :超高強度レーザの専門家。工学博士。ロボットにも興味。

三池 淡交(みいけ たんこう) :超高強度レーザの専門家。工学博士。

山田 麗(やまだ れい)   :極楽宇宙局長官。極楽学園一期生

太田原(おおたばら)   :サンとゲン達の宿敵

大森博士(おおもりはかせ) :衛星機器の専門家

土々呂(ととろ)の爺さん   :庭番

ゲンドゥン :モンゴルの大統領。かつては相撲の横綱。

アウル      :AIソフト。対応する個人の全てのデータを時系列で記憶。

バード      :サン専用のAIソフト。

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ビッグバン 第1部:「天国と極楽」 @ooyodosun4

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