好調
カエサルが自身の弟であるマセカ並びに、アイランク侯爵家最強の部下であるカシージャスと向かいあっていた頃。
カルミア王国の大群と向かいあうニーナとガイアも動きだしていた。
「はァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」
最前線に立つのはもちろんニーナ。
己の背丈以上ある大剣を握りながらも、華麗な動きを見せるニーナは圧倒的な力でもってカルミア王国の兵士たちを吹き飛ばしていく。
「ば、化け物め……っ!」
「これが、あのアイランク侯爵家の秘蔵っ子……っ」
「怖気ずくなっ!我らは王の剣なり」
「「「我らは王の剣なりっ!」」」
どれだけ同胞がやられようとも戦意を保ち続けて突っ込み続けてくるカルミア王国の兵士たちをニーナはゴミのように大剣で払い、空へと打ち上げていく。
「はっはっはっはっ!!!無駄無駄っ!そんな魔法で俺を止められるかよぉッ!」
そんなニーナの後ろに立ち、圧倒的な力を見せるのは帝国の王子擬きである少女、ガイアである。
「呑み込めっ!炎の竜よっ!」
「ち、近づけねぇ……っ!」
「うちの魔法部隊は何をしているんだっ!?」
魔法を得意とするガイアは多種多様な魔法でカルミア王国の兵士たちを焼くと共に、カルミア王国の魔法部隊が発動させる魔法を打ち落とし、彼らの張る結界を魔法で粉砕する。
ガイアはたった一人でカルミア王国軍の魔法部隊を上回るどころか、ニーナへと援護射撃が出来るだけの圧倒的な力を見せつけていた。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「はっはっはっ!人がゴミのようだっ!俺の魔法の前に跪けっ!命乞いをしろっ!」
圧倒的と思えたカルミア王国の軍勢。
彼らを前にしながら、ニーナとガイアはそれらを上回る圧倒的な、本物の力というものを見せつけていく。
そんな中で。
「……ッ!?」
「止めたぞ……、裏切り者めっ」
カルミア王国の兵士たちを好き放題打ち上げていたニーナの大剣が、たった一つの細い剣によって受け止められるのだった。
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