平常運転

 そろそろゆっくりするべきだろう。

 そんなニーナとの共有認識の末、僕たちはずいぶんとまったりとした時間を送っていた。


「おにぃ、小腹が空いたよー、簡単なお菓子作ってー」


 リビングでソファに腰掛けている僕。

 そんな僕の膝の上に頭を置いて足をぶらぶらとさせているニーナが自分へと何か作ってとおねだりしてくる。


「あほちん。少し前に昼食を食べたばかりでしょ?そんなにいっぱい色々食べていたら太っちゃうよ。ちゃんと自制して」


 それに対して、僕は自分の手にある本から視線を動かすこともなく答える。

 スイーツ好きなのは女の子らしいけど、その欲望のままにスイーツを食べていたら丸々と太ってしまうだろう。

 丸々としたニーナも可愛いだろうけど、戦闘力の観点などから考えるとよくないだろう。


「ぶぅー」


「膨れてもダメだよ」


「じゃあ、量を減らしてもいい!」


「駄目」


「じゃあ、砂糖少なめでもいいよ!」


「駄目」


「んー、五個でいい!」


「駄目」


「じゃあ、一個!もう一個でいいよ!」


「駄目」


「えーっ!それくらいならいいじゃん!もー、けちんぼ!」


「駄目だってば。ちゃんとおやつの時間が来るまで待って」


 僕は駄々をこねるニーナを宥めていく。


「ぶー。じゃあ、おにぃのお腹をすぅーはぁーしている」


「うん。それならいいよ」


「すぅぅぅぅ、はぁぁぁぁぁぁぁ」


 僕のお腹へと鼻をこすりつけてくるニーナ。


「……」


 それをいつものこととしてスルーする僕は自分の手の中にある本を読み続けるのだった。

 

 ■■■■■


 あとがき。

 新作を二作ほど連載いたしますっ!

 プロット等をしっかりと作った力作ですので、是非とも読んでくれると嬉しいです!

 

『史上最強の悪役貴族に転生した僕は主人公の友達になろうと思います!……えっ?幻の主人公の男の娘化BLエンド!?』

https://kakuyomu.jp/works/16818093080863681640

『かませ犬から始まる勘違い英雄譚』

https://kakuyomu.jp/works/16818093080890198057


 なお、本作もしっかりと毎日連載してきますので、よろしくお願いします……テスト前とかはちょっと僕の霊圧が下がるかもしれないけど、それは許してくれ。

 というか、微積の中間23点だった。落単するぅ。

 それはそれとして新作お願いします!

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