第8話 他人犠牲
side ゴオラ
「すまねぇな。俺の為に死んでくれ」
女のガキは、ただ1回だけ頷いた。
「俺はよ、クソみたいなやつはどんな殺し方してもいいと思ってる。けどな、そうじゃねーやつは優しく殺してやりたい。だからよ、ちゃんと殺してからいたぶってやるよ。そしたら、おめーも痛くないだろ?」
俺は、いくらカイを越したくても10歳にもいかない女のガキをギタギタにする程心は強くない。だから、せめて痛くないよに殺してやろうと思った。
「そんな簡単に試験を通過出来ると思ってるのか?」
「誰だてめーは!?」
「これは試験だ。お見付役が居ないわけないだろ?俺は、ベンゼルの使いとでも思ってくれ。さあ、試験を始めたまえ。」
くそっ!これじゃあ思い描いてた殺し方が出来ねぇーじゃねーか。
そして、ガキの方を見ると、そいつは笑顔で頷いた。
「あー。くそっ。おめーはずけぇな。俺はまだ覚悟が決められねーよ。ーーくそぉ!悪く思わないでくれよ」
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side ロキ
「こ、こんにちは。って言っても話せないもんね。はぁぁ。いたぶるってどうやるんだよ!」
珍しくロキが感情を露わにしていた。
この時、ロキはゴオラと同じような殺り方を考えていた。
「やぁやぁ君がロキくんかな?」
「!!誰ですか?」
「試験官とでも思ってくれ。」
ロキは察した。ちゃんと殺さないといけないことを。
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side カイ
みんな大丈夫かな。それが心配で仕方ない。
「同い年くらいの女子なんてリサ達以外で久しぶりに見た気がするよ。ちなみに、君は処女なのかな?」
コクンと頷く。
「そっか。俺ね彼女がいるんだけど、まだシた事ないからさ、練習相手になってよ。どうせ死ぬんだから!」
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side リサ
「貴方も可哀想ね。借金で命を落とすなんて。お年を召した老人さんでも私は容赦はしないわよ。有難く私達の生け贄にさせて貰うわ!」
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side モネ
「えっーと。豚さん?って呼ぶね!私はあまり人を殺すのは得意じゃないんだけど、今回ばかりは私頑張るから豚さんも頑張ってね!」
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side ドータ
「じーさんよ。俺はじーさんみたいな最後は迎えたくないよ。そのために、俺はあんたを踏み台にして、いい人生を送ってやるよ!」
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side ベンゼル
「どうだい。奴らは?」
「こちらは、順調ですね。」
「こちらも問題なく。」「同じく」「同じく」「同じく」「同じく」
「こちらは難しいかと。」「こちらもやや厳しそうです。」
「ふむ。了解した。」
この試験により、カグルドとゲッタンが脱落してしまうのである。
生ける悪魔 蒼華 未来 @rjmuru
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