第7話 リアルガチ
「よしそれでは、質問がねーなら早くどいつにするか決めて試験始めよーぜ!」
簡単にベンゼルさんは言うが、俺たちはまだ状況の整理すら出来ていない。
「ちょっと待ってください!ベンゼルさん。ちゃんと試験の意味を説明して欲しいです!」
代表してカイがベンゼルへ尋ねる。
「あぁん?てめーら、どこか勘違いしてねーか?」
「どう言うことでしょうか?」
「お前らが入った組織はどこだ?」
「それはアーリマン会です。」
「ちげえ。天下のアーリマンだ!っなめんじゃねぇぞ?!」
急にでっかい声を出すベンゲルにカイ一同は呆気に取られた。
「何でもかんでも誰に教えて貰えると思ったら大間違いだぞ!いいか?てめぇらはガキだが、世間的には大人だ。いつまで経ってもそんな安っぽい考えは捨てろ!正直、てめぇらなんかのお守りなんかしたくはない。だが、エンジンさんの命令だから仕方なくやってる。何故だか分かるか?」
「……。エンジンさんの方が偉いからでしょうか?」
「そうだ!いいか良くも悪くもこの組織、いやこのヤクザ家業は上役が白と言ったら黒でも白になる。つまりは、上役は絶対なんだよ!じゃあどうやって上に上がるか。それは、嫌な仕事も喜んでやって結果を残す事さ!分かってくれとは言わねえが、アーリマンに入ったからには他のやつに恥を晒すないいな?」
「「「はい!」」」
「では、再度聞く質問は?」
「「「ありません!!」」」
「ちょっとはマシな顔するじゃねーか」
椅子に裸で括り付けられている8人は、老人が3人、若い女性が2人、小太りの男が1人、幼い男の子1人、幼い女の子1人である。
「じゃあせっかくだからよ、俺がてめぇらのために試験相手を選んでやるよ!まず、カイとカグルドが若いねーちゃんな。モネが豚の男で、リサとドータとゲッタンはじじぃな。そんで、ロキが男の方のガキで、ゴオラが女のガキな。じゃあ、みんな椅子の前に付け!」
指示され、いざ目の前へ行くとより緊張感がます。あぁ、俺はこれからこの人の皮を剥ぐのか、、と。
「いいかこいつらは、ウチの金を借りて返さずに逃げようとした本人かその保証人だ。どうしようが自由だ!試験は2日ある。今日は、沢山いたぶってやれ」
と言われても流石にすぐには、誰も動けない、、ことは無かった。
「ベンゼルさんよ!」
「なんだね?ゴオラ」
「こいつ好きにしていいって言ったよな?」
「あぁ」
「ここから連れ出すのもありか?」
「ちゃんと伝えた試験をこなすのであればな。」
「わかった。-みんなに1つ言っておく。俺は、ここで一皮剥けてやる。見てろ!カイ!」
そう言い残し椅子を引きずりながらどっかへ行った。
じゃあ、私も、俺もという形でそれぞれ場所を見つけバラバラになった。
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